累計19万部超のヒットシリーズ第3弾! 「頭がいい人」に共通するノウハウで効率的な勉強を

「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
藤吉 豊,小川 真理子
日経BP
1,650円(税込)
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 学校の成績を上げたいと考えていたり、これから受験を控えていたりする皆さんの中には、効果的な勉強法を模索している人も多いことでしょう。とはいえ、世の中にあふれているハウツーの中から最適なものを見つけ出すのは至難の業です。

 書籍『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』は、勉強法や読書法、インプット法について書かれた名著100冊から共通のノウハウを洗い出し、ランキング化した一冊。これを読むだけで、大学教授や脳科学者、エリート、独学の達人など「頭がいい人」100人の勉強法を一気に知ることができます。

 平成元年以降に刊行された、知的能力向上をテーマとした名著100冊から抽出されたのは40項目。ランキング1位から8位が「100冊を集めてわかった本当に大切な8つのルール」、9位から20位が「さらによい学びを実現する12のポイント」、21位から40位が「学びを継続し、目標に到達する20のコツ」としてまとめられています。

 なんといってもまず気になるのが、基本となる「8つのルール」ではないでしょうか。 1位にランクインしたのは「繰り返し復習する」というもの。「なんだ、そんな当たり前のこと」と拍子抜けした人もいるかもしれませんが、100冊中51冊で「復習や反復の大切さ」について述べられているというから、やはり鉄板の勉強法であることに間違いはないようです。

 ただし、「どのような頻度や間隔で復習すると記憶が定着しやすいか」「どんな方法を使うと覚えやすいか」なども具体的に紹介されているので、ぜひそこまで掘り下げて取り入れたいところです。

 逆にランキングが下のものからは、あまり広く知られていないような勉強法が見つかるかもしれません。たとえば、「『朝』と『夜』を使い分ける」という項目では、朝に適した勉強と夜に適した勉強を紹介。記憶は睡眠中に整理、蓄積されるため、英単語や歴史用語など暗記系の勉強は夜のほうが向いているのだそうです。また実質的な勉強法だけでなく、「食事を変えると成績も変わる」「他人を気にしない。自分に集中する」のように食事法やマインドなどの部分まで記されています。

 文章術、話し方に続く"ベストセラー100冊"シリーズ第3弾となる同書。累計19万部を超える人気シリーズだけあり、今回もわかりやすく取り入れやすい内容になっています。学生やその親はもちろん、スキルアップやキャリアアップをしたいビジネスパーソン、資格取得を考えている人など、学ぶ意欲のあるすべての人の参考になることでしょう。

 同書で選ばれた100冊は巻末にすべてリストアップされているので、興味を持った勉強法にまつわる本を読んで知識をさらに深めるのもおすすめです。

[文・鷺ノ宮やよい]

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