本音を明かさない東北人との付き合い方~『東北人の説明書』
- 『東北人の説明書』
- 東北をこよなく愛する会
- PHP研究所
- 8,109円(税込)
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東北人に対して、どんなイメージを持っていますか?
多くの答えが「口下手」「なまりがきつい」「ネクラ」といった、どちらかというとカッコいい印象ではないはず。しかし、そう思われながらも、東北人はとても活躍しています。
たとえば、青森県は吉幾三、松山ケンイチ。岩手県は小沢一郎。秋田県は落合博満、柳葉敏郎、加藤夏希、佐々木希。山形県は井上ひさし、渡辺えり。福島県は西田敏行、梅沢富美男といった具合です。彼らからは東北人のネガティブな印象など感じることはありません。
彼らがこのように各界のトップに君臨できるのは、おそらく東北人特有の「粘り強さ」のおかげ。生き馬の目を抜くともいわれる芸能界などでたくましく生き抜き、活躍し続けるためには、叩かれても踏まれてもへこたれず、地道な努力を続けなければならないはずです。
実は、東北人にとって「地道な努力」はおてのもの。いつやむともわからない雪をかき続け、冷夏で作物が全滅しても黙々と新しい種を蒔き続ける......。それは、他の地域の人たちの目には「地味」と映るかもしれませんが、最後に笑うのはこうした地道な努力が身についている東北人なのです。
私たちの周囲の東北人にも見習う点がたくさんあります。大都会に出ても自分のスタイルを変えず、独特の価値観を持ち続ける東北人には、古臭さやとっつきにくさを感じるかもしれません。しかし、親しくなればなるほど、彼らの素晴らしさが見えてきます。
「こわい=疲れた」「電車酔いはお酒に酔うこと」「『カローラなまはげ』といった限定車があった」「車に乗ると性格が変わる」などなど、東北をこよなく愛する会がまとめた書籍『東北人の説明書』を読むと、口べたな東北人の意外な本性が見えてきます。