結婚は早ければ早いほどお得?~『二人で時代を生き抜くお金管理術』
- 『夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術』
- 花輪 陽子
- ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 1,123円(税込)
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「結婚するなら年収600万円以上の男性じゃなきゃ」
「疲れちゃったし、結婚したら仕事は辞めたいな」
「子育てと家事が忙しいし、バリバリ働けないわ」
「何のスキルも資格もないから、私には仕事をつづけるなんて無理」
結婚適齢期のみなさん、ついついこんなふうに考えてはいませんか?
確かに結婚する相手の収入が多いに越したことはありません。けれども、今の世の中で年収が600万円以上もある男性を探し出して結婚するのは、なかなか険しい道のりです。
それよりも、結婚して夫婦でともに年収600万円を稼ぐことを目指した方が、ずっと近道だとファイナンシャルプランナーの花輪陽子氏は話します。2人で働けばリスク半分、チャンス2倍だからです。
私たちが生きている現代は豊かだけれども成長のない時代です。男性の所得は10年前に比べて大きく下がり、30代前半の男性の収入でもっとも多いのは、額面で年収300万円台です。年収500~600万円台がいちばん多かった10年前と比べると、200万円も減少しています。市場が伸びないにもかかわらず、女性の社会進出や外国人労働者の増加により、競争相手が増えたことがこの原因の一つです。今後、グローバル競争が激しくなれば、ひとりで高所得を稼げるような仕事は今以上に限られてくるでしょう。
アメリカのカップルは、豊かなになるためにすすんで結婚をします。ひとりでは収入が伸びないとわかっているから、2人で収入アップを目指すのです。雇用が厳しいこれからの時代は、どちらか一方のパートナー収入に頼るという考え方ではなく、ともに働いてどんどん収入を得るという考え方の方が自然です。
まずは、2人で年収600万円を目指してみてはどうでしょう。これだけあれば家賃の高い首都圏や地方都市の中心部でも、子どもを育てられて、自己投資や2人の将来への貯金もできます。
花輪陽子氏の場合、結婚したことで200万円ものお金が浮いたといいます。一緒に住むことで部屋の面積が広くなったにもかかわらず、家賃は減額。火災保険も住居が一つになったため半額になり、光熱・水道代も年間6万円減らすことができたそうです。また、長電話をする必要もなくなり、携帯の通話料も家族サービスに。結果的に205万円も浪費を削除することができたのです。その分浮いたお金を100万円は将来の積立に、もう100万円は収入アップのための自己投資に使っているのです。
つまり、結婚すると独身時代よりも年間200万円のカットが可能だということです。そう考えると、結婚は早ければ早い方がいいのかもしれませんね。色々と結婚前は悩むことは多いでしょうが、こんな時代だからこそ、夫婦が手を取り合っていくことで、豊かな生活を実現するのもいいのではないでしょうか。