60~70代の大半が「死ぬほどの恋をしたかった」と後悔~『20代にしておきたい17のこと 』
- 『20代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)』
- 本田 健
- 大和書房
- 660円(税込)
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ベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え』の著者本田健氏が、60代や70代の人に「これまでの人生でいちばん後悔していることは何ですか」と質問した時、一番多かった答えは「死ぬほどの恋をしなかったこと」でした。
なぜ、死ぬほどの恋ができなかったと答えたのでしょう。
20代の皆さんはなかなか理解できないかもしれませんが、30、40代になると、自分の好き嫌いがわかってしまいます。そうすると、自分にとって圏外の人には冷めてしまうもの。人によっては、20代でも恋愛の磁石が弱ってしまう人がいるかもしれません。だから、死ぬほどの恋ができないのです。
20代という年代は、捨てるものが少ない、失うものが少ない。でも、30代、40代、50代になってくると自分のライフスタイルも固まり、自分にとってのいい悪い、好き嫌いがはっきりしてきます。
20代という年代は、自分のこともよくわからないので相手に合わせたり、または相手と一緒に2人のルールを作ることができます。相手が多少がさつでも、整理が下手でも、収入が低くても、ちょっとでも何か惹かれあうものを感じることができれば、案外うまくいくものです。
30代になってくると恋愛からすぐに結婚という話にもなってきます。そうなると2人だけの問題でなく、お互いの家ということも絡んできます。恋愛を純粋に楽しめなくなってくるのです。
だから、どうなってもいいから相手のことが好きだという「前のめりな体験」は、20代のうちにやっておくべきことなのです。
たとえば、トップセールスマンの人はモテます。仕事ができる人はモテるのです。それだけ生命エネルギーがあるということですが、エネルギッシュな人というのは人を惹きつけます。それは恋愛でも仕事でも一緒。だから恋愛体質になるということは大事なことなのです。
誰かのことを一瞬にして好きになる感性がないと、好きになっても、もらえません。
大切なのは「情熱を感じる」回路を弱めないこと。自分が本当にワクワクすることをやり続けなければ、だんだんその回路が鈍ってきます。自分のハートのおもむくままに生きるのと、やらなければならないことにまみれていくのでは、人生は大きく違ってきます。
心がワクワクするという感覚も、いま感じているように10年後も感じられるかというと、その保証はありません。
むしろ、年齢が上がるにつれて何かワクワクするものに出会っても、「これは前に経験したあれだな」というデジャブで判断してしまうことも増えます。だからそのぶん、心の働き方というのは弱くなってしまうのです。
それだけ経験が増えたということでもあるので、ある意味仕方がないことかもしれませんが、20代のうちにそれをしておくことが、磁力の力を弱らせない秘訣かもしれません。