第17回 X-MEN映画に何が起こっているのか?
- 2013年7月18日〜21日に開催された、サンディエゴ・コミコン(SDCC)の様子を杉山すぴ豊さんがレポートします!
文・撮影/杉山すぴ豊
今年もサンディエゴ・コミコン(SDCC)に行ってきました。
いくつかのサイトでレポートを書かせていただいたのですが、ここでは今回のSDCCで大きな話題を呼んだ、X-MEN映画についての発表内容をレポートしたいと思います!
まずSDCCでは、会場にホールHと呼ばれる、7000人ぐらい収容できる大ホールがあり、映画会社さんの重大発表はここで行われます。
このプレゼンテーションをパネルというのです。
今回7月19日(金)に『アメイジング・スパイダーマン2』についての大きなパネルがあり大いに盛り上がったのですが、20日(土)はさらにすごかった。
午前中はワーナーさんの発表で、次は『スーパーマン&バットマン映画』と重大発表があり、この日の夜、マーベルさんの発表で次のアベンジャーズ映画は『アベンジャーズ:エイジ オブ ウルトロン』とアナウンスされ大熱狂でした!
しかし、これら2つのビッグ・ニュースに負けなかったのが、この日の夕方の20世紀フォックスさんの発表でした。
新しい『猿の惑星』映画の発表のあと、ヒュー・ジャックマンが登壇!
新作『ウルヴァリン:SAMURAI』のハイライト映像を、監督のジェームズ・マンゴールドと一緒に見せながら熱くプロモート!(すごく傑作の予感!)
そしてそのあと、なんと会場にブライアン・シンガー監督が登場!
ブライアン・シンガー監督とヒュー・ジャックマンの2ショットで、来年公開のX-MEN映画超大作『X-MEN:デイズ オブ フューチャーパスト』のプレゼンをこれからします! と。
ブライアン・シンガー監督とヒュー・ジャックマンも、アメリカのギーク(オタク)たちには大リスペクトされており、X-MEN映画の立役者なわけですから、もう大興奮!
そしてやってくれました!
そう、まず解説すると
*X-MEN映画は00年の『X-メン(1作目のみメン)』、03年の『X-MEN2』、06年の『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』の3部作と、11年にX-MENたちの若き日を描いた=演じる役者一新した『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』という映画があります。(ウルヴァリンのスピンオフが他に2本ありますが)
*今回の『X-MEN:デイズ オブ フューチャーパスト』 は、タイムトラベルもの=パラレル・ワールドもので、これらの新旧X-MENが時空を超えて登場するという、いわばX-MEN版アベンジャーズなのです!
キャラ名で書くと、新旧プロフェッサーX、新旧マグニートー、ウルヴァリン、ビースト、アイスマン、ローグ、ストーム、ミスティーク、キティ、トラスク、ビショップ、クイックシルバー
役者名で書くと、ジェームズ・マカヴォイとパトリック・スチュワート、マイケル・ファスベンダーとイアン・マッケラン、ヒュー・ジャックマン、ニコラス・ホルト、
ショーン・アシュモア、アンナ・パキン、ハル・ベリー(!!)、ジェニファー・ローレンス、エレン・ペイジ、ピーター・ディンクレイジ(『ゲーム オブ スローンズ』)、オマール・シー(『最強のふたり』)、エヴァン・ピータース
すごいでしょ?
Q&Aタイムのとき、感極まったX-MENファンの女性が「生涯で最高の夜!」とまで言いましたから! でも本当に大げさではなく、圧巻&感動でした!
また別のファンが、ヒュー・ジャックマンに「ミュージカル俳優とウルヴァリン役者とどうやってきりわけているのか?」と質問したのに対し、ミュージカル風にウルヴァリンのことを歌うなど楽しい盛り上がりでした!
僕は2010年のSDCCに参加する機会にも恵まれ、そのときはマーベルのパネルで、『アベンジャーズ』のキャスト紹介がなされ、震えるほどの体験だったのですが、今回のX-MEN総登場は、3年前の興奮を思い出す夜でした!
これだけのキャスティングを、SDCCに集めるということ、20世紀フォックスさんの気合を感じます!
さてSDCCをはなれ、X-MEN映画についての話題です。
①いよいよ全米7月26日(金)=評判いいです! 日本公開9月13日(金)公開の『ウルヴァリン:SAMURAI』ですが、このオープニングに燃えます!
『スター・ウォーズ』でもワクワクする、20世紀フォックスの あのロゴですが、そのウルヴァリン・バージョンです!! 日本の風景がここに絡むととは。
そしてウルヴァリン兄貴、自分の映画を作ってくれる20世紀フォックスのロゴに爪をむくとは!?(笑)
②さらにX-MENファンを狂喜させているこのNEWS!
原作コミックで、X-MEN分派のミュータント・ヒーローチームの活躍を描いた"X-フォース"の映画化が進行中とのこと!
いま出ている情報だと
*コミックのライターで、X-フォースの生みの親でもあるロブ・ライフェルドが映画化検討中であることをツイッターで認めた
*20世紀フォックスが、 X-ForceMovie.comというドメイン名を登録した
*脚本・監督は『キック・アス2』の脚本・監督のジェフ・ワドロウが有力
だそうです!
さらにこの映画では、アメコミ・ファンの中でも人気のデッドプールが登場との噂も!
デッドプールが主役のTVゲームの予告篇はこちら
こういうキャラで、ライアン・レイノルズ出演で映画化が進められていました。
X-MENのシネマティック・ユニバース、すごいことになってきました!