第16回 この夏は、鋼鉄の男に会いに行こう!
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- 映画『マン・オブ・スティール』
8月30日(金)より3D/2D同時公開!
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話題の『マン・オブ・スティール』、すばらしい仕上がりで、いくつかのサイトにレビューを書かせていただいているのですが、こちらでも、この『マン・オブ・スティール』について語らせていただきたいと思います。
まず『マン・オブ・スティール』とは何か?ということなのですが、バットマンをダークナイトと言うように、スーパーマンのことをマン・オブ・スティールと表現したりするのです。これは文字通り、"鋼鉄の男"という意味で、コミックや今まで作られてきたアニメ、ラジオ、TVドラマの中で、スーパーマンを称えるコトバの一つとして流通してきました。もちろんスーパーマンの、不死身さ=鋼の肉体を意味しているのでしょうし、正義と真実の男としてのゆるぎなさを言い表しているのかもしれません。
あと、もう一つ。
鉄=steelを絡めて、スーパーマンの偉大さを称える、こういうフレーズもありました。
50年代に作られた、有名なスーパーマンのTVドラマ・シリーズ(ADVENTURES OF SUPERMAN)のイントロのナレーションでは、
Superman - who can change the course of mighty rivers, bend steel with his bare hands,
と言っています。
要は"川の流れを変え、鋼鉄をへしまげるなど朝飯前"ということですが、川は大自然の象徴、鉄は人類の文明の象徴でもあり、これらを制するぐらいスーパーマンはすごい奴だ、ということなのだそうです。
さて、スーパーマンをフィーチャーする前口上は他にもあって、
Faster than a speeding bullet,(弾よりも速く!)
More powerful than a locomotive,(力は機関車よりも強く!)
Able to leap tall buildings in a single bound,(高いビルなどひとっ跳び!)
これらもとても有名です。
原作コミックや、アニメ、ラジオ、テレビ・ドラマでも使われていました。
さて、ここで注目したのは、"Able to leap"です。
"Able to fly"ではないのです。
そう、スーパーマンは「飛ぶ」のではなく「跳ぶ」・・・すごい跳躍力を持つヒーローだったのです。そして、その跳躍力とマント=ケープを使って、宙を滑空する感じでした。
やがて、それが空を飛べる、という設定になっていったそうです。
今度の『マン・オブ・スティール』、スーパーマンの飛行シーンが、前評判通り素晴らしいのですが、スーパーマンが、初めて飛行にチャレンジするシーンで、なかなかコツをつかめず、ピョンピョン跳びはねるシーンがあるのです。
愉快なシーンですが、実は最初のスーパーマンが、"Able to leap"だったことへのオマージュだったのでしょうね。
この夏、鋼鉄の男に会いに行ってあげてください!