コクリコ坂のイケメンが眩しすぎて上を向いて歩けない。
- 『コクリコ坂から [DVD]』
- 宮崎吾朗
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つい先日、『コクリコ坂から』を見ました。
公開当時から観に行きたかったのですが、ジブリ作品は幸せ全開カップルが多いので、独り身での単独行動は危険であると考え、DVDになる日をじっと息をひそめて待っていました。
『コクリコ坂から』はスタジオジブリ、宮崎吾朗監督の二作目の作品です。
みなさんご存じかと思いますが、ジブリに登場する男性キャラは、見た目も中身もイケメンが多いです。「せめて心だけでもイケメンに」をモットーにする筆者にとってはある種天敵とも言えるでしょう。毎回負けずに見ますが。
そんな彼ら。ジブリイケメン。
今回もいました。しかも2人も!!!
その2人とは、風間くんと水沼くんです。
舞台は1960年代。学生運動の時代です。
新聞部の部長で、誠実さと勇気を持つ熱い男風間くん。彼は主人公の海と良い感じになっていきます。
そして生徒会長として秀才でありながら、学生運動を指揮し、女の子の扱いもうまい水沼くん。学校の同級生であり、親友の2人。
どちらもかっこよすぎる。
ぬああぁ~~~!!!
嫌いです。
今回タチが悪いのは、他のジブリの作品と違って、けっこうこんなイケメン君が実際に世の中にはいるんじゃないかと思わせてくるところです。
学校の人気者で、友達が多くて、女の子にモテモテで......。あいつやあいつの顔が浮かびます。
ジブリにお願いしたい! イケメンを出すときはフィクションだとわかるようなキャラクターにしてください! 魔法使いですとか! 竜になりますとか!
とにかく時代背景は違っているのに、胸をギュッとしてきます。
特に印象的なシーンに主人公の女の子、海(うみ)を風間君が自転車の後ろに乗せて坂を下るシーンがあります。夕暮れの中「上を向いて歩こう」の音楽に乗せて風をきる2人。青春の夢が詰まった素敵なシーンです。
思いました。
「学生に戻りたい」と。だけど、もし戻っても、一緒に坂を下ってくれる女の子なんていない。それどころか、そもそも自転車の二人乗りを上手くできない。
これじゃ「上を向いて歩こう」を流されても少しも上なんて向けません。
手島葵の歌声は美しく、ストーリーはまっすぐで分かりやすい。
キャラはイケメン。眩しい青春。中学にも高校にももう一度戻りたいけど、戻っても青春なんてできないからやっぱり戻らなくていいや。
そんな素敵な映画です。
(文/前髪ナガレ)