6月28日(木)に行われたジャパン・プレミアの様子
あの世界中で若い世代に圧倒的な人気を誇る少年漫画「BLEACH」が!! あの「ハリウッド化されるのでは」と噂されていた「BLEACH」が!! 主演に福士蒼汰さんを迎え、待望の完全実写化です! 監督は『アイアムヒーロー』や『いぬやしき』などこれまで話題の漫画を次々と映像化してきた佐藤信介さん。漫画実写化ブームが続き、さまざまな映画が公開される中、本作だけはなんか違う......! 原作ファン、そして映画ファンにそう思わせてくれる秘訣は一体なんなのでしょう。本記事では、その謎を紐解くことができたジャパン・プレミアの模様をお伝えします。
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6月28日(木)、都内で行われたジャパン・プレミア。主演の福士蒼汰さんをはじめ、杉咲花さん、吉沢亮さん、早乙女太一さん、江口洋介さん、そして監督の佐藤信介さんが登壇しました。
主人公黒崎一護を演じた福士さんは、悪霊・虚<ホロウ>のフィッシュボーンが映し出されたスクリーンをバックに登場し、武器である斬魄刀で振り斬るアクションを披露! 観客からは、失神者とか出ちゃった...?と思わせるほどの黄色い歓声が湧き上がりました。「みなさんの熱気が伝わってきます!ありがとうございます!」(福士さん)。実は福士さん、斬魄刀は久々に手にとるようで「衣装も死覇装っぽくしてきました。ぶった斬って気持ち良かったです!」と満面の笑みで披露したアクションを振り返りました。
そして改めて本作の公開に対してコメントを求められた登壇者たち。「約2年前に撮影した映画をみなさんに観てもらえるのが本当に嬉しいです」(杉咲さん)。「本当に迫力ある映画ができたと思います。どこかでパンク侍というものをやってますが、本作は"ロック侍"。ぜひ楽しんでいってください」(江口さん)とさまざまなコメントを寄せました。
さらに会場に集まった約1400人のファンに対して吉沢さんは「こんなにたくさんの人がいる舞台挨拶の映画ってなかなかないですね。この映画に対する期待値の高さを感じますが、みなさんの期待をいい意味で越えていくアツいエンターテイメントになっています」とコメント。
また、杉咲さんがコメントしたように、本作の撮影が行われたのは2年前。なぜこのタイミングでの公開になったかというと、1年かけてCGなどで1カットずつコツコツと作品を完成させていたからだそう。監督は「今日を迎えることができて感無量です」と心境を明かしてくれました。
アクションシーンは自分の想像を越えていた!(福士さん)
本作といえば、悪霊・虚<ホロウ>や死神と闘うアクションシーンが最大の見どころ。福士さんが使用する斬魄刀は、撮影用に軽いものから重いものまで数本作られたそうです。福士さんは「ワイヤーアクションで大きな刀が引っかかってしまったり、刀の長さに慣れることが難しかったですね」と撮影エピソードを明かしてくれました。また完成した作品を観て「自分の想像を超えるアクションシーンになっていて、凄い素敵だと思いました」とコメント。
死神の朽木ルキアを演じた杉咲さんは、「殺陣の経験がないわけではなかったのですが、こんなにも上手い役は初めてだったので、たくさん練習しました」とコメント。また、殺陣の練習では福士さんに相手をしてもらって、さらには動きのアドバイスなどもいただいたというエピソードも明かしてくれました。一方、クインシーを演じた吉沢さんは剣道を9年やっていたそうで、「本作のオファーがきた時に、ついにこの特技を見せられる!きた!と思ったら、まさかのクインシーだった」と会場の笑いを誘いました。
また、悪霊・虚<ホロウ>はCGのため、撮影時は想像しながらの演技となったそうです。そのため役者たちは、悪霊・虚<ホロウ>のざっくりとした絵が書かれた紙に対し、演技をしていたのだとか。福士さんは「見えない中で、みんなとイメージを共有することが難しかったです」と当時を振り返りました。吉沢さんは「監督の頭の中のイメージがすでに出来上がっていて、的確に指導してくださった。やり辛さみたいなものはまったく感じなかったです」と、監督に感謝のコメントを寄せました。
20分のラストシーンは、撮影に2週間ほどかかったそうです。福士さんは当時を振り返り「朝から晩まで毎日戦っていましたね。カットごとにテンションを保っていくのが大変でした。体力的にも大変でした」と明かしました。
そんな壮絶なアクションシーンを撮影している一方で、一護の良き父、一心を演じた江口さんは「ぼくはアクションシーンがなく、掃除したり料理したりしていました」とコメント。江口さんとの共演に対し、福士さんは「包容力のあるお父さんだなと感じました。江口さん本人と一心がリンクした部分がありました」と当時を振り返りました。
見どころはやっぱり、恋次とのバトルシーン!
見どころを聞かれた福士さん、恋次とのバトルシーンをお勧めし「自分で演じていたんですが、自分に度肝を抜かれたというか。自分が演技していたんだ、と客観的に見れました。佐藤監督の世界観を観て凄いと思いました」とコメント。
杉咲さんは「アクションの中にも友情が描かれていて、一護とルキアの友情のラストシーンは自分でも感動しました」とアクションシーン以外の見どころも教えてくれました。
さらに福士さんとの二人のシーンが多かったという吉沢さんは「最初は(一護と)敵対していて、距離が縮んでいく姿は、ある一定のファンからしたらたまんないんじゃないかな。特に二人で背中を合わせて戦うシーンは......特撮ファンからしたらたまらないなって」と、またまた会場の笑いを誘いました。
そして、今回どうしても来ることができなかったMIYAVIさんからビデオメッセージが寄せられました。「海外の撮影で伺えないので残念です。福士くんはナイスガイで、ずっと爽やかな風が流れていました。彼の芝居に対する姿勢や取り組み方に好感が持てました」と福士さんを大絶賛。
最後に福士さんは「大迫力のアクションシーンは圧巻です!エンターテイメント作品として楽しんで頂けたら嬉しいです」とコメントしました。
邦画ならではの和のテイストを感じれる本作は、外国人のお友達にもお勧めできるかも。アツい、アツすぎる!作品『BLEACH』。夏にスクリーンで見るならピッタリな作品です。ぜひ夏休みにご鑑賞ください。
(取材・写真・文/トキエス)
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<ストーリー>
高校生・黒崎一護はユウレイが見える霊感の持ち主。
ある日、家族が人間の魂を喰らう悪霊・虚<ホロウ>に襲われてしまう。そこに現れたのは死神を名乗る
謎の女・朽木ルキア。彼女は一護に究極の選択を迫る。このまま家族とともに殺されるか、
世の中の全ての人を虚<ホロウ>から護る《死神》になるか――。
《死神》として生きていく道を選んだ一護の先には、想像を超えた闘いが待ち受けていた。
映画『BLEACH』
7月20日(金)公開!
出演:福士蒼汰 杉咲花 吉沢亮/真野恵里菜 小柳友/田辺誠一 早乙女太一 MIYAVI/長澤まさみ 江口洋介
監督:佐藤信介 脚本:羽原大介 佐藤信介
原作:「BLEACH」久保帯人(集英社ジャンプ コミックス刊 )
配給:ワーナー・ブラザース映画
©久保帯人/集英社 ©2018 映画「BLEACH」製作委員会