インタビュー
映画が好きです。

Vol.20 吉本実憂さん(女優)

好きな映画は『ベイマックス』

 2012年に国民的美少女コンテストでグランプリを獲得し、女優業のみならずガールズユニットでも活躍する吉本実憂さん。天使のようにかわいい彼女が、反吐が出るほど邪悪なる女子高生を演じた映画『罪の余白』が10月3日(土)に公開されました! スクリーンの向こうの笑顔と、時折見せる本性を見ていると、マジでグーが固くなってしまうほど、見る者の不快感を募らせる名演技を見せてくれた吉本さんに、映画のことを伺いましたよ!

──吉本さんが演じた、人の命すら弄ぶサイコパスにも近い木場咲という役柄。台本を読んだ時の第一印象はどうでしたか?

「とても不安が残りました。自分はこの役とどう向き合っていけばいいのかと。でも、撮影の前に1ヶ月間にわたってリハーサルを重ね、監督やほかのキャストの方と意見を出し合っていく中で、咲の人物像が少しずつ鮮明になっていきました」

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恐ろしすぎる女子高生・木場咲

──監督から、役柄について具体的なアドバイスはありましたか?

「お芝居は楽しんでなんぼだって思っているんですが、咲に関してはどうやって楽しめばいいのかわからなくて、監督に聞いたんです。そうしたら"咲は手の上で大人までも転がしてしまう子。相手が自分の言葉で傷ついたりする様を楽しんで"って言われて。そこから、じゃあ相手はどうやったらこんな女子高生の言葉だけで心に傷を負うんだろう?って考えるようになったら、いつの間にか咲を演じるのが楽しくなっていました」

──娘を亡くし、その死に深く関与した咲への復讐に燃える父親を演じた内野聖陽さん。劇中では内野さんから胸ぐらを掴まれたり、殴り倒されたりしていましたが、実際の2人の関係はどうでしたか?

「内野さんとの演技はとても楽しかったです。娘を精神的に追い込んだ張本人が目の前にいる。復讐心に満ちた目を向けられて、初めはその迫力に圧倒されてしまいました。でも、あるシーンで内野さんが私の肩をポンと叩いてきた時に、自然とブチッとキレちゃったんです。私は台本を読んでから頭で考えてしまうクセがあるんですが、内野さんとのお芝居は、感情が一番大事だということを実感させられました。相手とのやりとりの中で自分が実際に感じたことが、木場咲が感じたことと同じなんだって」

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内野さんとの対決シーンは見もの!

──相当イラッとする肩ポンだったんですか?

「一対一の対決シーンだったので、お互いに感情が高ぶっていたんだと思います。内野さんとはお芝居以外では全然会話をしませんでした。私は少し話したいなって思っていたんですが、内野さんが敢えてそうしてくださったんです。でも、話さないことで作品がすごくいいものになったので、良かったなと思いました」

──もしクラスに咲みたいな子がいたら、吉本さんならどういう距離感で接しますか?

「もし自分が、クラスで咲と同じグループにいたら、本性を知っていても居場所のために付いていくかもしれません。でももし別のグループにいたら、逆に彼女に憧れちゃうかもしれないです。話す人すら選ぶような子なので、すごいなぁ、かっこいいなぁって、思うかもしれない」

──咲はあえて友達を作らない人物でしたが、吉本さんは友達は多い方ですか?

「はい! 地元にたくさんいます」

──映画の中で、咲が好きな映画を聞かれるシーンがありますが、答えを出さぬままシーンが切り替わってしまいます。咲はなんと答えたと思いますか?

「私はたぶん、『白い家の少女』(1976※)だと思うんです。撮影が始まる前に、監督からこれを観ておいてって言われた作品のひとつなんですが......」
※ジョディ・フォスターが冷酷な少女を演じたサスペンス映画

──では、吉本さんが好きな映画は?

「私の好きな映画は『手紙』という映画と、あとはディズニーがすごく好きなんです。特に好きなのは『ベイマックス』です! ディズニーの映画はどれも優しさで溢れていると思うんですが、その中でも『ベイマックス』はすごくじーんとくるものがあって、ディズニー作品の中でも特に優しさが溢れ出ている作品なんじゃないかなと思います」

──最後に作品についてひと言!

「作品を作る時にいつも思うのは、私たちが作った作品を観て、誰かひとりでもいいから何かの助けになればいいな、ということなんです。この作品に関しては誰がどう助かるのかわからないですが、何かを感じてもらえたら、それだけで十分です」

吉本実憂さん、ありがとうございました!

(撮影/岩本良介 取材・文/根本美保子)

***

『罪の余白』
10月3日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー

監督:大塚祐吉
出演:内野聖陽、吉本実憂、谷村美月、葵わかな ほか
配給:ファントム・フィルム
2015/日本映画/120分

公式サイト:http://tsuminoyohaku.com
©2015「罪の余白」フィルムパートナーズ

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吉本実憂(よしもと・みゆ)

1996年福岡県生まれ。2012年、第13回全日本国民的美少女コンテストにてグランプリを受賞。『軍師勘兵衛』(14/NHK)や『表参道高校合唱部!』(15/TBS)などで女優として活躍。10月12日スタートのドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』(毎週月曜21時~/フジテレビ系)足利香織役で出演。

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