初夏が旬のソラマメは今がタネまき適期! 栽培のポイント

撮影:渡辺七奈
寒さのなかで花芽(はなめ)を作るソラマメ。春になるとぐんぐん成長して、大きなさやを実らせます。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに、栽培のポイントを教えてもらいました。

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■寒さを味方にして育つ、涼やかな初夏の味

ソラマメは、晩秋に苗を植えつけ、小さい株のまま冬越しさせます。春になって気温が上がると、一気に成長し、初夏に大きなさやを実らせるのです。さわやかな緑色の豆はホクホクとして甘みたっぷり。収穫後に鮮度が落ちやすい野菜なので、家庭菜園でこそ育てがいがあります。
本格的な寒さが来るまでに、最も耐寒性が強い草丈15〜20cmの大きさに育てておくことが重要。そのためには、11月中旬〜下旬に草丈7〜8cm の苗を植えつけましょう。ソラマメの多くの品種は、一定の低温に当たることで花芽を作る性質があります。寒さをうまく利用して育てましょう。
1 マメ類は元肥半分で
マメ科の野菜は、根に寄生する根粒菌(こんりゅうきん)からチッ素分を得ることができます。元肥(もとごえ)の化成肥料は、通常の野菜の半分(50g/㎡)にしましょう。追肥は通常の野菜と同量です。
2 春になったらタイミングよく手入れ
春になって気温が上がるにつれて、草丈が伸び始めます。充実したさやと豆を作るための手入れをしっかりとしましょう。株の状態に合わせて、タイミングよく管理作業をすることが大切です。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2017年10月号より

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