クウシンサイをプランターで育てるには

イラスト:山村ヒデト
夏の暑さに負けず、元気に育つクウシンサイは、虫や病気にも強く、収穫するほど、どんどん伸びて、手間いらず。栄養価も高く、真夏に貴重な葉もの野菜です。園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんに、プランターでクウシンサイを栽培する際のポイントを教えてもらいました。

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■深めのプランターで育てて伸びたわき芽をどんどん収穫

クセがなくて食べやすく、炒め物にしてシャキシャキした食感を楽しむ葉もの野菜。茎が空洞になっていることから「空芯菜(くうしんさい)」の名がついたといわれ、「エンサイ」「ヨウサイ」「朝顔菜」とも呼ばれます。
東南アジア原産で、暑さに強く、病害虫にも負けない丈夫さが魅力です。高温多湿の日本の夏でも元気に育ち、カリウムやビタミンが豊富で、夏バテ防止や疲労回復にも効果的です。
根が深く広く張るので、プランターは深さ30cm程度の深型を選びましょう。伸びたわき芽を切って収穫すればするほど、新たなわき芽が伸び、株が横に広がって育ちます。それだけに、栽培スペースの限られるプランターでは、株が大きくなりすぎないうちにこまめに収穫し、株姿をコンパクトに保つのがポイント。葉が古くなるほど茎が堅くなるので、若く柔らかいうちにどんどん収穫しましょう。
追肥を忘れず、日当たりのよいところで育てれば、晩秋まで収穫が楽しめます。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2017年7月号より

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