梅干しとらっきょう入り! 夏にぴったりな豚のしょうが焼き

撮影:野口健志
大定番の料理でありながら、10人いれば10通りのレシピがありそうな料理。それが「豚肉のしょうが焼き」。今月号の坂田阿希子(さかた・あきこ)さんの連載「サカタメシ」に登場するのは、らっきょうと梅干しを使ったしょうが焼きです。

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暑くなってくるこの季節に、私がつくりたくなるしょうが焼きは、らっきょうと梅干し入り。らっきょうの甘酢とシャキシャキ食感、そして梅干しの爽やかな酸味を効かせた、さっぱりしてるけど、白いご飯がモリモリいけるしょうが焼きです。
6月になるとらっきょうや梅がお店に並び始め、いつもソワソワしてしまいます。私は料理に梅干しとらっきょうをどっさり使うので、毎年自分でも漬け込みます。特に、「今年はイマイチうまく漬からなかった(涙)」なんていう失敗梅干しは、うまい具合に料理をおいしくしてくれる隠し味になります。
さて、しょうが焼きといえば豚肉ですが、スーパーで見かける「しょうが焼き用」の厚さにいつも疑問を抱いている私。なんだか中途半端な厚さだと常々思っているのです。おすすめは断然、薄切り。これだとふんわり柔らかい食感に仕上がって、炊きたてご飯のお茶碗(わん)にボムッとバウンドして口に入れたい、その欲望を難なくクリアしてくれます。
まずは薄切り肉とくし形に切ったたまねぎを、おろししょうがとともに酒、みりん、しょうゆにつけます。20分間もつければ十分ですが、このまま冷蔵庫に入れて、翌日のおかずにしたって大丈夫。おろししょうがはたっぷりがおいしいです。一緒に梅干しも丸ごとポンッと入れておきましょう。ほのかに梅干しの香りもつきます。
らっきょうは大きいものは縦半分に切って準備。そして忘れてはいけないのがキャベツのせん切り。アツアツのしょうが焼きで少しだけしんなりするキャベツもぜひ一緒に食べてほしいのです。
フライパンにサラダ油を熱して豚肉をまず炒め、続いてたまねぎ。シャキッとした歯触りを残して炒めたら、つけ汁も梅干しごとジャーッと加えます。らっきょうも加えてサッと炒め合わせたら、最後に好みでらっきょうの甘酢、香りづけのごま油。あ、梅干しはつぶさなくていいのです。自然につぶれるくらいでちょうどいい。
キャベツをたっぷり盛り合わせたお皿に、アツアツをざっと盛りつけて、薬味のみょうがを添えます。さあ、白いご飯を一緒にいただきましょう。ご飯も炊きたてが最高ですよ!
※詳しい材料とつくり方はテキストに掲載しています。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2017年7月号より

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