どちらが詰み!? 及川拓馬六段の詰将棋講座がスタート

『NHK将棋講座』2017年7月号から、別冊付録で及川拓馬(おいかわ・たくま)六段の「直感力を磨く2択問題 どちらが詰み!?」が始まりました。及川六段に講座のねらいをうかがいました。

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こんにちは、棋士の及川拓馬です。今回から付録の担当をさせていただきます。題して「直観力を磨く2択問題 どちらが詰み!?」。
詰将棋なのですが1問にA図とB図の似た局面があり、一方は詰み、もう一方は不詰め。どちらが詰むかを考える内容となっています。
この形式での問題創作は初めてで、新鮮な気持ちで取り組みました。タイトルどおり直観で詰むほうを選んでいただいてもよいですし、しっかり詰みを読み切ってから選ぶ方法もよいと思います。
また手数は全問3手詰。これから詰将棋を始める方にも手の届く手数です。もし分からない問題があったら、ぜひ解答を見てください。
さまざまな詰み筋を知ることで、詰将棋の問題はもちろん、実戦での終盤のひらめきにつながることでしょう。そもそも直観とはたくさんの問題を解くことで正確性が増します。これを機に詰将棋に触れていただけましたら幸いです。

■どちらが詰み!?


正解:A
▲1三飛
△同 桂
▲2一銀不成まで

初手▲2一銀不成と桂を取ってしまうと、△1三玉▲2五桂△2四玉で捕まりません。まずは「1三」の逃げ道を塞ぎましょう。正解は前に動く持ち駒があるA図。飛を「1三」に捨てることで、逃げ道を塞ぐことができました。
※別冊付録には全30問を掲載しています。
■『NHK将棋講座』2017年7月号より

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