実は樹木のラベンダー 育て方のコツ
- コモンラベンダーと、スパイクラベンダーという別の原種の交雑種。香りが強く、暑さ寒さにも強く育てやすい系統として近年人気が高まっている。写真の‘グロッソ’は、ラバンディンのなかでも特に栽培しやすい人気の品種。撮影:田中雅也
心安らぐ特徴的な香りが人気のラベンダー。最近は、香りが強く、暖かい気候でも育てやすい品種が数多く出回っています。暖地の庭にも取り入れやすいラバンディンの系統をメインに、香りを楽しみながら管理するノウハウをご紹介しましょう。教えてくださるのは、ハーブ研究家の高浜真理子(たかはま・まりこ)さんです。
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■購入株は、そのまま管理。植え替えは9月に行いましょう
春に出回る苗は、そのまま管理すればすぐに開花します。夏を越して、9月になったら、大きめの鉢に植え替えます。庭に植えつけるのもこのタイミングがおすすめです。
ただし、ポットの底から根が出てきている場合は、すぐに二回り大きな鉢に植え替えます。
■乾燥が好き、だからこそ水やりにコツがあります!
地中海沿岸が原産のラベンダーは、乾燥した環境に適しています。日ざしも大好きで、特にラバンディンは西日でも夏の強い日ざしでも元気に生育します。
じめじめした環境は苦手ですが、乾燥しすぎもよくありません。盛夏には、鉢皿に水がたまるくらい与えてもよいほどです。
■古い木ほど枯れやすく。さし木で3年ごとに更新しましょう
極端な酸性でなければ、どんな土壌でも元気に育つラベンダーですが、もともと樹木ですから、成長するスピードはゆっくりです。また、小さいうちは元気に生育するのですが、大きくなると、急な気候の変動などでいきなり枯れることも。
じつはラベンダーは、大きく成長するほど地中は太い直根だけになり、細かい根がなくなっていきます。このため、3年以上育てていると、枯れやすくなってしまうのです。
3年ごとに新しい株に更新するサイクルと割りきって、こまめにさし木をしておくとよいでしょう。
■『NHK趣味の園芸』2017年4月号より
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■購入株は、そのまま管理。植え替えは9月に行いましょう
春に出回る苗は、そのまま管理すればすぐに開花します。夏を越して、9月になったら、大きめの鉢に植え替えます。庭に植えつけるのもこのタイミングがおすすめです。
ただし、ポットの底から根が出てきている場合は、すぐに二回り大きな鉢に植え替えます。
■乾燥が好き、だからこそ水やりにコツがあります!
地中海沿岸が原産のラベンダーは、乾燥した環境に適しています。日ざしも大好きで、特にラバンディンは西日でも夏の強い日ざしでも元気に生育します。
じめじめした環境は苦手ですが、乾燥しすぎもよくありません。盛夏には、鉢皿に水がたまるくらい与えてもよいほどです。
■古い木ほど枯れやすく。さし木で3年ごとに更新しましょう
極端な酸性でなければ、どんな土壌でも元気に育つラベンダーですが、もともと樹木ですから、成長するスピードはゆっくりです。また、小さいうちは元気に生育するのですが、大きくなると、急な気候の変動などでいきなり枯れることも。
じつはラベンダーは、大きく成長するほど地中は太い直根だけになり、細かい根がなくなっていきます。このため、3年以上育てていると、枯れやすくなってしまうのです。
3年ごとに新しい株に更新するサイクルと割りきって、こまめにさし木をしておくとよいでしょう。
■『NHK趣味の園芸』2017年4月号より
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