袋栽培で手軽にダイコン

イラスト:阿部真由美
培養土袋を利用すれば、省スペースで気軽にダイコンが育てられます。培養土袋に直接タネをまいてミニダイコンを育ててみましょう。教えてくださるのは、園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんです。

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■タネまきから約50日、根長20cm程度のミニダイコンを収穫

ダイコンは、地中深くに伸びた根を食べる根菜類。栽培するには、大きくて深いプランターを必要とします。でも、必要量の土が入った培養土袋に、直接タネをまいても十分収穫可能です。栽培後、土を除いて小さく畳めば、そのまま捨てられて、大型プランターの置き場所や処分に困ることもありません。
とはいえ、袋栽培で育てるなら、根長20cm程度のミニダイコンや25〜30cmの中型ダイコンがおすすめ。タネまきから50〜60日で収穫できます。ダイコンは水はけのよい環境を好むので、培養土袋に排水用の穴をあけること。土に直接日が当たるとコケが生えたりするので、きちんと遮光することもポイントです。
寒さには比較的強いダイコンですが、発芽直後に寒さに当たると、とう立ちして葉が茂らないうちに花が咲き、根も太りません。寒の戻りがある3月にタネをまくなら、春まきに適したとう立ちしにくい品種を選びましょう。

■袋栽培でミニダイコンを育てるコツ

1 培養土袋に排水用の穴をあける
ダイコンは水はけのよい環境を好みます。培養土袋をしっかり自立させ、底面になる部分を除いて、下方に2段、片面10個以上の穴をあけ、排水性を確保しましょう。
2 収穫まで袋はなるべく動かさない
培養土袋は柔らかいので、持ち上げたり動かしたりすると中の土が動いてしまい、根が傷んで叉根(またね)や成長阻害の原因になります。栽培中はなるべく袋を動かさないことが大切です。日当たりや温度管理のため動かしたいときは可動式の台の上で管理。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2017年3月号より

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