「株全体がぐったり」「葉が黄色くなった」……シクラメンの疑問・お悩みを解決

プルマージュウェーブワイン(右)とプルマージュウェーブローズ(左)。撮影:田中雅也
シクラメンを買ったとき、贈り物でいただいたときは豪華でかっちりとしていたのに、「春まで咲かせられない」「だんだん姿が乱れてくる」「夏越しに失敗する」といったシクラメン栽培の“壁”に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。園芸研究家の金子明人(かねこ・あきひと)さんが解決します!

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■「株全体がぐったり」

うっかり水やりを忘れて、株全体をぐったりさせてしまった場合は、そのまま水をやっても、なかなか元には戻りません。ぐったりしているシクラメンの株全体を新聞紙でくるんで半日ほど腰水につけます。半日しても元に戻らなければ、それは、水切れではなく過湿による根腐れです。土が乾くまで水やりの回数を減らして回復の状況を見ましょう。

■「葉が黄色くなった」

よくある質問です。葉が黄色くなる原因の多くは、高温による障害です。シクラメンが快適な温度は一日の平均温度が15〜18℃程度。人間が少し肌寒く感じる温度です。黄色い葉が出てきたら、なるべく涼しい場所に移しましょう。ただし、日光が好きな植物なので、日によく当てることも大切です。
 

■「夏にポツポツ花が咲く」

ウェット法(※)で夏越し中の株は、夏場もゆっくりと生育しているので、花が咲くことも珍しくありません。ただし、暑さが苦手なので、花がついたら早めに取り除いて、株の体力消耗を防ぎましょう。摘み取った花は、切り花でも楽しめます。
※葉をつけて休眠させずに夏を越す方法。テキストでは「来年も咲かせるテクニック」として夏越しや植え替えのポイントを詳しく解説しています。
■『NHK趣味の園芸』2016年12月号より

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