花壇で春まで楽しむパンジーとビオラ

撮影: 天野麻里絵
長期間にわたって花を咲かせるパンジー、ビオラを主役に、11月から4月ごろまで楽しめる花壇の寄せ植えを、ガーデナーの天野麻里絵(あまの・まりえ)さんにつくっていただきました。

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■プランの柱は「見せ方」と「補植」

花壇のようにある程度広いスペースを、秋から春までの長期間楽しむためには、見た印象が変わる工夫が大切。パッと目がいく手前や中心の一部を季節の花に植え替えるだけでも、雰囲気はガラリと変わります。春に見どころが増すように、球根も仕込んでおきましょう。
色の変化も季節感を感じさせるポイントです。今回は、冬の間はクリーム色〜アプリコット色の花で温かみのある雰囲気に、初夏に向けてピンクや青の花が咲いてさわやかなイメージへと変わるように組み合わせました。
花壇の植物は、すべて一年草にすると管理が大変なので、常緑性低木を加えるのがおすすめです。左右の奥に入れると高さが出てメリハリがつくうえ、手前の花も引き立ちます。
そして、冬の間中パンジー、ビオラを楽しむには、本格的な寒さが始まる前に、タイミングを逃さず植えつけて、株の体力をつけておくことが大切です。

■11月中旬:姿が違うものをバランスよく配置

花壇の内寸155×83cm。主役のパンジー、ストックを中心に、ビオラ、ハナカンザシをまとめ役、ハボタン、シロタエギク、ベロニカをカラーリーフ、シレネをグラウンドカバーとして使用。手前の花を引き立たせるため、左右奥に、常緑性低木のウエストリンギア、アベリア・コンフェッティを配しました。春になると、チューリップ、デルフィニウム、リシマキア、オルラヤが次々に花を咲かせます。



■3月上旬:ハボタン、ストックは植え替え間近

11月に植えつけたものが、気温が上がるにつれて変化を見せ始めます。ハボタンはとうが立ち、姿の乱れが気になるように。満開を過ぎたストックは、花がらを摘めば次の花がまた咲きますが、印象を変えるために植え替えます。





■4月上旬:植え替えで、冬花壇から春花壇へ

1回目の植え替え。ハボタンをラナンキュラスに、ストックをローダンセマムに、ハナカンザシをルピナスに。斑入りの葉がきれいなチューリップが芽吹き始め、花壇のアクセントに。デルフィニウムの花茎が上がってきました。

 

■4月中旬:チューリップが最盛期を迎える

葉に斑の入った‘ニューデザイン’と、花弁がとがった形の‘サンネ’、2種類のチューリップが美しく咲きそろいました。その足元のパンジー、ビオラの花つきもまだ旺盛。いかにも春らしい景色が楽しめます。
 




■4月下旬:パンジー、ビオラはそろそろ終わり

咲き終わったチューリップは、そのままにしておくと葉が倒れてほかの植物が傷む原因になるのですぐに抜きます。デルフィニウムと交代するように、パンジー、ビオラは蕾より花がらが目立つようになりました。

※テキストでは、プランターや鉢をつかった寄せ植えも紹介しています。合わせてお楽しみ下さい。
■『NHK趣味の園芸』2016年11月号より

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