「トマトソースを作ってね！」──おいしい提案を込めて野菜を贈ろう

育てた野菜を人にあげるとき、「とれすぎたから」とレジ袋で渡すのは、ちょっと残念。「相手の暮らしに物語が広がっていくような、そんな贈り方ができるといいですよね」。そう語るのは、園芸家の深町貴子（ふかまち・たかこ）さんです。
「あげたい野菜に、ちょっと何かを添えたらどうでしょう。たとえば、トマトに、バジルとニンニクを添えれば、トマトソースの材料になります。『朝のトーストに塗ってね』とレシピもつけたら、贈られた人はきっと喜びますよ」
楽しそう！　枝つきのエダマメをブーケに見立て、ハーブソルトを添えて「ビールのお供にしてね」で、いいんですか？
「そうそう！　育てている野菜で何が作れるか、想像力を働かせ、組み合わせるんです。そして、『こうやって食べるとおいしいよ』と提案を込めて野菜を贈るの。アレンジメントじゃないんだから、センスなんていりません。家にある空き箱やかごなどに詰めるだけでいいんです」

■トマトソースの作り方

材料（作りやすい分量）
ミニトマト … 12コ
ニンニク（すりおろす） … 1かけ分
作り方
1　トマトをザク切りにして、電子レンジで3分間加熱。
2　1を小鍋に移して、すりおろしたニンニクを加える。
3　弱火でコトコト煮て、水分をとばす。水けがなくなったら、ザルでこしてでき上がり。焼いたバゲットにバジルとともに添えて食べてね！

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2016年8月号より