もうすぐリオ! 夏に華やかブーゲンビレア

撮影:田中雅也
南国の花ブーゲンビレアは、じつはとても育てやすい花です。鉢で購入したあとの簡単なケアやハンギングでの楽しみ方など、新しい魅力を園芸研究家の小川恭弘(おがわ・やすひろ)さんが紹介します。

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鮮やかで大ぶりな花が特徴のブーゲンビレア。じつは花は小さな筒状で目立たず、花のように美しく見えるのは葉に由来する苞(ほう)と呼ばれる部分です。
南国の花ということで、育てるのが難しいイメージがあるかもしれません。しかし、ブーゲンビレアは開花時期が長く、枯れにくい特長があります。冬越しも簡単で丈夫、とても育てやすい熱帯花木です。本来は短日性ですが、育て方によっては翌年以降の夏の開花や、年2回以上の開花も期待できます。
つる性の品種であればハンギングに仕立て直し、違った印象でも長く楽しめる植物でもあります。今回は、そんなブーゲンビレアの魅力をご紹介します。

■ハンギングで夏らしく

あんどん仕立ての鉢を購入したあと、ハンギングに仕立て直して楽しんでみましょう。
ボリュームを出すために、落花後に寄せ植えをする手があります。あまり大きすぎる鉢にせず、サイズに合わせて土を落とし、花芽のついていない不要な枝を切ります。半円形のハンギング用鉢であれば株を並べて植え、正面に向けて枝を下垂れさせればよいでしょう。寄せ植え後、1か月は根が弱っているので肥料を施しません。
上手に育てば、翌年の5〜6月くらいには、この写真くらいの株姿が期待できます。なお、木立ち性のもの(ガーデンブーゲンビレアなど)はハンギング仕立てには向かないのでご注意を。
■『NHK趣味の園芸』2016年7月号より

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