グリーンカーテンのトラブル解決法

撮影:丸山 滋
夏の日ざしを遮り、見た目にも涼しいグリーンカーテン。猛烈な暑さに備えて今年こそチャレンジしてみませんか? 広島市植物公園の島田有紀子(しまだ・ゆきこ)さんに、発生しやすいトラブルと対策についてうかがいました。

* * *


■ベランダのゴーヤーは必ず収穫!

ゴーヤーの果実は、収穫し忘れると黄色く熟して割れてしまいます。中に赤いタネがあり、果実が落下すると周囲を汚してしまうので、注意が必要です。特にベランダなどで栽培している場合は、階下に落ちることがないよう、ネットの外側などに収穫し忘れた果実がないか常に確認しておきましょう。数日家を留守にする場合は小さくても早めに収穫します。

■台風の風をどうやって乗り切る?

強風でカーテンや支柱が倒れたり、植物が傷んだりすることを避けるため、台風が来る前にあらかじめ支柱ごとネットを倒しておきます。支柱が動かせない場合は、杭などで補強し、倒れないようにします。ベランダの物干しのフックやアンカーを利用している場合は、外してネットごと地面に下ろしておきます。

■早めの防除で害虫から植物を守る

風通しの悪い場所は、害虫が発生しやすくなります。宿根アサガオでは、葉を食べるヨトウムシのほか、ハダニやオンシツコナジラミなどが葉を吸汁し、葉が傷みます。また、害虫の排せつ物が原因ですす病が発生することもあります。ゴーヤーでは、新芽にアブラムシがついたり、高温乾燥下でハダニがついたりする場合もあります。それぞれに効く薬剤を散布し、発生初期に防除しましょう。
■『NHK趣味の園芸』2016年5月号より

NHKテキストVIEW

NHKテキスト 趣味の園芸 2016年 05 月号 [雑誌]
『NHKテキスト 趣味の園芸 2016年 05 月号 [雑誌]』
NHK出版 / 545円(税込)
>> Amazon.co.jp

« 前のページ | 次のページ »

BOOK STANDプレミアム