村山慈明七段、NHK杯戦優勝で自ら開講を祝う!

写真:河井邦彦
対局後、張りつめた表情はなかなかやわらぐことがなかった。出場回数が少ない若手の躍進が目立った第65回NHK杯戦。緊張感あふれる熱戦を制したのは、4月から『NHK 将棋講座』の講師を務める村山慈明(むらやま・やすあき)七段だった。

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対局前、解説の佐藤康光九段は今年度のNHK杯を「フレッシュな若手が活躍し、白熱した対局が例年に増して多かった」と語った。
決勝は村山慈明七段と千田翔太五段。フレッシュな棋士の躍進が目立った今回を象徴するように、村山七段は6回目、千田五段はなんと初出場。しかし準決勝で村山七段は広瀬章人八段を、千田五段は久保利明九段をと、どちらも実績を重ねた相手を破っての堂々の決勝進出だ。
両者、勝てば初優勝のかかる大一番。対局前からピリリとした空気が流れる。先手となった村山七段が角換わりに誘導し、千田五段が受けて立つ展開。駒がぶつかってからも双方決断よく、指し手が早い。期待にたがわぬ熱戦となった――。
今月号の観戦記は特別に、準決勝2局と決勝、計3局をすべて小暮克洋氏が執筆。優勝までの道のりを丹念に取材、指し手の深層・棋士の心理に迫ります。是非テキストでお楽しみ下さい。
■『NHK将棋講座』2016年5月号より

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