人気高まるユーフォルビアの魅力

講師の伊藤さんが手入れをしているのはユーフォルビア・リギダ。約3年でここまで大きく育ちました。撮影:田中雅也
育てやすくその個性的なたたずまいで人気のユーフォルビア。見る人に強い印象を与えるこの植物ならきっとほかにはない「自分だけの庭」をつくり出せることでしょう。園芸家の伊藤章太郎(いとう・しょうたろう)さんに、草花系ユーフォルビアの魅力を伺いました。

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■草花系ユーフォルビアで個性的な庭づくりを!

ガーデナーの間で近年人気が高まっているのが、草花系のユーフォルビアです。
魅力は、なんといってもその個性的な草姿。葉が十文字に並んだままで上に展開していくものや、幾何学模様をそのまま葉の形に映したようなものなど、ほかの草花にはない印象的な草姿のものが多くあります。春から夏にかけては花も楽しめます。
また、生命力が強く、手入れが比較的簡単なのもうれしいポイント。庭のフォーカルポイント(注目点)としても、わき役としても活躍してくれる、とても使い勝手のよい植物なのです。

■草花系ユーフォルビアってナニ?

ユーフォルビアはトウダイグサ科に属し、原種は約2000種以上存在しているといわれています。多肉植物として有名ですが、今回は主に庭などで栽培できるものを、草花系のユーフルォビアとしてご紹介します。
形態は一・二年草、落葉性多年草、常緑性多年草に大きく分けることができます。高さが最大で2m近くなるものや、季節で葉色の変化が楽しめるもの、きれいな斑が入ったものや、最近人気の黒い葉のものなどなど、多種多様です。
草花系のユーフォルビアの多くは、欧州や中近東を原産としているものがほとんどです。基本的には湿気のないカラッとした夏と、しっかり寒い冬を好みます。日なたから半日陰の環境下で水やりを控えめにし、水はけのよい土壌なら1年を通じて管理がしやすいといえます。
■『NHK趣味の園芸』2016年3月号より

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