2016年はこの花に注目! 園芸最新トレンド

育てやすさもうれしいゼラニウム。撮影:田中雅也
春からの園芸計画を立てるにあたって知っておきたい注目トピックを、流通の最前線・花き市場でうかがいました。最新トレンドを押さえて、今年らしい鉢花を楽しみましょう。

■全国から鉢花が集まる花き市場で聞く、この春の傾向

名古屋駅から電車で約30分の郊外、愛知県豊明(とよあけ)市。ここに、鉢物の取り扱い量全国1位を誇る、愛知豊明花き地方卸売市場があります。
「全国で流通する鉢物のうち、当市場で取り引きされているのは約12%(2015年10月現在)。日本列島のほぼ真ん中に位置するため、西日本、東日本のどちらにも偏ることなく、全国の産地から商品が集まってきます」と、市場運営会社の社長を務める園芸研究家の福永哲也(ふくなが・てつや)さん。それゆえ、豊明の動向を見れば、全国の鉢花の動向がおおむね俯瞰できるのです。
福永さんに、この春注目したい花について聞きました。
「まずは、ハイブリッド系品種の開発が盛んなゼラニウム、そして、バリエーションが豊かになっているアネモネ。ラナンキュラス、パンジー、ビオラは、それぞれ、変わり種の新品種が登場しています。いずれも春の定番の花ばかりで、おもしろみがないのでは? と思うかもしれませんが、今年は、おなじみの花という先入観を捨てて、じっくり見てみてください。きっと、意外な表情に魅了されますよ」(福永さん)
もう一つのキーワードは、室内園芸です。
「花芽がついた状態で売られているヒアシンス、ムスカリなどの球根や、ウメ、モモ、サクラ、ボタンといった花木の鉢植えは、室内でひと足早く開花して、春を味わわせてくれます。外は寒くても、明るい気分になれるはず」
おなじみの花の新品種と、室内で春を先取りする花。テキストでは2016年春の花トレンドを、詳しく紹介しています。ぜひご覧下さい。
■『NHK趣味の園芸』2016年1月号より

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