筆ペンで書く線の太さをコントロールするには

これは筆圧5。強めに筆圧をかけて最大の太さに。目安は、穂の2分の1が紙に付く程度。撮影:栗林成城
毛筆と硬筆の最大の違いは、線の太さにバリエーションがあることでしょう。毛筆タイプの筆ペンなら、本物の小筆に近い太さのバリエーションを出せます。横浜国立大学教育人間科学部教授で書家・美文字研究家の青山浩之(あおやま・ひろゆき)さんに、練習方法を教わりました。

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線の太さを決めるのは、「筆圧」、つまり穂先を紙に押しつける力加減です。この回では筆圧を5段階に分けて、太い線から細い線まで書き分ける練習をします。毛筆で書くのが難しいと言われる「払い・反り・曲がり」などの基本点画も、1〜5の筆圧段階をイメージして書いてみましょう。スムーズに太さを変えられ、美しい点画が書けるようになります。
筆圧をコントロールするためには、筆ペンの軸をやや立てて持ちます。軸が寝ていると、穂先の接地面が大きくなってしまい、線の太さをコントロールしにくくなります。
どの程度の筆圧をかければ、どのくらいの太さになるか。自由にコントロールできるまで、何度も書いてみてください。

■筆圧コントロールの練習

筆圧1〜5に応じた、5段階の太さの線を用意しました。お手本の右側は自分で書く欄です。始筆の太さを合わせて、筆圧の目安にしてください。

■『NHKまる得マガジン ルールを覚えて美しく! 今から始める筆ペン』より

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