筆ペンの鉄則「45度ルール」とは

イラスト:平田利之
筆ペンを始めるにあたって、キーワードとなるのは「45度」。まずは机に向かって構えるとき、「穂先の向きや腕の角度を45度にする」というルールを覚えましょう。教えてくださるのは、横浜国立大学教育人間科学部教授で書家・美文字研究家の青山浩之(あおやま・ひろゆき)さんです。

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■穂先の角度は45度

穂先は水平に置いた紙に対して左上方向に45度で構える。穂先が肘の延長線上にあり、腕と一体化させる意識で。筆ペンを動かすときも、常にその状態を保つようにする。

■腕の角度も45度

両腕は「ハの字」になるように構える。右手も左手も紙に向かって45度になるように。





■点画は「45度」で始める

漢字は、横画(よこかく)・縦画(たてかく)・左払い・右払いなどの「点画(てんかく)」の組み合わせでできています。その書き始めを「始筆(しひつ)」、書き終わりを「終筆(しゅうひつ)」、始筆から終筆までの間を「送筆(そうひつ)」と言います。特に、始筆は筆づかいを決める重要なポイントです。
点画の始筆は、原則として穂先を左上「45度」に向けて書きます。穂先と紙が触れ合うちょうど適当な角度であり、どんな方向にも穂先を安定して動かすことができます。「すべての点画は45度で始める」と覚えておきましょう。

■『NHKまる得マガジン ルールを覚えて美しく! 今から始める筆ペン』より

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