真冬にどっさり! 冬は青菜を育てよう

収穫までの時間はかかるが、新鮮な青菜がどっさり収穫できる。冬の青菜は、ビタミン類の貴重な供給源。撮影:渡辺七奈
冬の野菜作りは、青菜がおすすめです。保温資材を使えば、真冬にみずみずしい野菜がどっさり。収穫の1週間前に寒さに当てれば、寒締(かんじ)め野菜も楽しめます。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田智(ふじた・さとし)さんに栽培のポイントを教えてもらいました。

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■栽培プロセスは同じ、3種の葉物野菜

ミズナ、コマツナ、ホウレンソウは、寒さに強い青菜の代表。ポリマルチ、不織布(ふしょくふ)、トンネル用シートでしっかりと保温すれば、厳寒期でも栽培できます。春や秋の作りやすい時期はタネまきから収穫まで30〜35日ですが、冬は80〜90日ほどと、生育はゆっくりです。しかし、真冬にとれる、やわらかくてビタミンたっぷりの葉物野菜は貴重で、大きな魅力です。
3種の葉物の作り方は同じ。1本の畝(うね)を3等分してタネを点まきし、1回の間引(まび)きと2回の追肥(ついひ)で草丈(くさたけ)20〜25cmまで育てます。収穫の1週間前にトンネルを開けて寒さに当てれば、甘みが増した寒締め野菜にもできます。テキストでは、通常の保温栽培と寒締め、さらに3月のとう立ち菜(ナバナ)まで味わうという、欲張りな楽しみ方を紹介しています。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年12月号より

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