バラ栽培 その作業ちょっと待った! 12月のべからず集
- イラスト:なかじままり、曽根 愛
12月に入り、寒さが厳しさを増してきました。バラの活動もゆるやかになり、休眠の準備に入ります。日々のお世話も冬モードにチェンジ! バラ栽培家の小山内 健(おさない・けん)さんに、秋と冬のお世話の違いを、べからず集で教えていただきます。
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■水やり→乾燥するまで与えない
バラは「たくさん水は欲しいけど、たくさん空気も欲しい」というちょっとわがままな植物です。水やりは、土の表面が乾いてから鉢底から流れ出るまでたっぷり、がコツ。12月ごろから活動はゆるやかになり、根からの吸水も弱くなるので、土はだんだん乾きにくくなってきます。雨の当たる場所ならこの時期の水やりは1週間〜10日に1回くらいで十分。くれぐれも水浸しにしないようにしましょう。
■肥料→置き肥を控える
寒さが厳しくなると養分を吸収する能力は弱まります。このため12月に「置き肥」をしても、吸収されずに地表に長く残り、場合によっては根を傷めたり、枯れてしまったりすることがあります。特に12月ごろの緩効性の置き肥はなるべく控えましょう。なお、根に当たらないように土に混ぜる「元肥」は、ゆっくり分解して春先から効き始めるので、冬に施してもほとんど問題ありません。
■冬越し→葉をむしり取らない
12月のバラの枝や葉は、株元から赤みが現れます。株の充実に必要な糖分を蓄えているときに見られる色で、体内にたくさん蓄積されるほど、春先から元気な新芽が伸び出します。12〜1月に最も糖分を蓄えるので、1月中旬までは葉を残しておくほうがよいでしょう。ただし、植えつけや植え替えで根をほぐした場合は、しばらく根が吸水しにくくなるので、一時的に供給のバランスを整えるため葉をむしるのは適正な方法でしょう。また、12月につるバラの剪定・誘引をする場合も葉をむしります。
■剪定→年内は時期尚早!
12月中に剪定をすると、せっかく蓄えた糖分を切り捨ててしまうことになります。また早い時期に剪定すると、厳しい寒さの中で新芽が伸びて傷んでしまうこともあります。冬の剪定は1月中・下旬〜2月に行いましょう。なお、植え替えや植えつけをしたときは、枝を残して少し高めに切り戻し、適期に改めて剪定を行います。
■『NHK趣味の園芸』連載「ローズレッスンプラス」2015年12月号より
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■水やり→乾燥するまで与えない
バラは「たくさん水は欲しいけど、たくさん空気も欲しい」というちょっとわがままな植物です。水やりは、土の表面が乾いてから鉢底から流れ出るまでたっぷり、がコツ。12月ごろから活動はゆるやかになり、根からの吸水も弱くなるので、土はだんだん乾きにくくなってきます。雨の当たる場所ならこの時期の水やりは1週間〜10日に1回くらいで十分。くれぐれも水浸しにしないようにしましょう。
■肥料→置き肥を控える
寒さが厳しくなると養分を吸収する能力は弱まります。このため12月に「置き肥」をしても、吸収されずに地表に長く残り、場合によっては根を傷めたり、枯れてしまったりすることがあります。特に12月ごろの緩効性の置き肥はなるべく控えましょう。なお、根に当たらないように土に混ぜる「元肥」は、ゆっくり分解して春先から効き始めるので、冬に施してもほとんど問題ありません。
■冬越し→葉をむしり取らない
12月のバラの枝や葉は、株元から赤みが現れます。株の充実に必要な糖分を蓄えているときに見られる色で、体内にたくさん蓄積されるほど、春先から元気な新芽が伸び出します。12〜1月に最も糖分を蓄えるので、1月中旬までは葉を残しておくほうがよいでしょう。ただし、植えつけや植え替えで根をほぐした場合は、しばらく根が吸水しにくくなるので、一時的に供給のバランスを整えるため葉をむしるのは適正な方法でしょう。また、12月につるバラの剪定・誘引をする場合も葉をむしります。
■剪定→年内は時期尚早!
12月中に剪定をすると、せっかく蓄えた糖分を切り捨ててしまうことになります。また早い時期に剪定すると、厳しい寒さの中で新芽が伸びて傷んでしまうこともあります。冬の剪定は1月中・下旬〜2月に行いましょう。なお、植え替えや植えつけをしたときは、枝を残して少し高めに切り戻し、適期に改めて剪定を行います。
■『NHK趣味の園芸』連載「ローズレッスンプラス」2015年12月号より
- 『NHKテキスト 趣味の園芸 2015年 12 月号 [雑誌]』
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