スープはどう飲むのが正しいの？ きれいに飲むためのマナー

数あるテーブルマナーの中でも、スープの正しい飲み方は意外と知られていないのではないでしょうか。東京都港区でテーブルコーディネートとフラワーアレンジメントの教室「Briller」を主宰する浦濱マリ（うらはま・まり）さんが指南します。

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スープをいただくときのスプーンの使い方は、皿の手前から奥にすくう方法（イギリス式）と、奥から手前にすくう方法（フランス式）の2種類ありますが、どちらでも大丈夫です。日本ではイギリス式が主流となっています。また、スープ皿に取っ手が付いている場合は、手に取って飲んでも構いません。飲むときに音をたてないようにするのはご存じだと思いますが、冷ますときもフーフーと息を吹きかけないようにしましょう。
スープの量が残りわずかになったときは、お皿の手前か奥を少し浮かせていただきます。ただし、スープは少し残すのがマナーなので、無理にすくおうとしないようにしましょう。お皿を急な角度で傾けていただいたり、パンにつけて食べるのはマナー違反です。
飲み終えてスプーンを置くときは、平たいスープ皿の場合と、取っ手が付いたカップの場合で異なります。平たいスープ皿の場合には、スプーンを皿の中の4時の方向に上向きにして置きます。カップの場合は、カップの中ではなく、カップの下の受け皿の手前か奥にスプーンを横にして置きます。いずれの場合も、レストランで給仕の人が下げるときにカトラリー類を落とさないよう、安定感のよい位置を考えると、覚えやすいでしょう。

■STEP UP!

パイに包まれたスープをいただくときは、最初にパイにナイフかフォークで切り込みを入れ、少しずつくずして中に落としながら食べます。器に付いたパイは残しておくのがマナーです。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2015年11月号より