栄養たっぷりのナバナを育てよう
- サイシンとコウサイタイを交配させた、日本産の新野菜「オータムポエム」。別名は「アスパラ菜」と言い、アスパラガスのように歯切れのよい花茎を味わう。/サカタのタネ
家庭菜園に春を告げるのが、ナバナ。まだ緑の少ない菜園では、ひときわ目立つ黄色い蕾(つぼみ)が鮮やかです。ほろ苦さがおいしい花茎(かけい/とう)をたっぷり味わうため、今からタネをまいて、大きな株に育てましょう。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田智(ふじた・さとし)さんに育て方のコツを教えてもらいました。
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■大株に育てて大収穫!
ナバナとは、アブラナ科植物の中で特に花茎や蕾がおいしい野菜類の総称です。冬の寒さに当たることで花芽ができ、気温が上がり、昼間の時間が長くなるにつれて花茎が伸びます。中国系ナバナ、日本在来ナバナ、西洋ナバナに分かれ、温度に対する反応の違いから、収穫時期が少しずつ異なります。
栽培のポイントは、タネまきの適期を守ること。太くておいしい花茎をたくさん収穫するには、冬が来る前にしっかりとした大株に育てておくことが大切です。タネまきが遅いと、株が小さいうちに冬が来て、春になっても弱々しい花茎しかできません。一方で、早くまきすぎると、暑さや病害虫被害などで株が傷みやすくなります。タネまき後は数回に分けて間引(まび)き、最終的に株間(かぶま)15〜20cmにします。生育初期の害虫対策と、10月下旬以降の寒さ対策のため、タネまき後はすぐに防虫ネットをかけます。花茎が伸び始めたら、収穫を兼ねて主枝(しゅし)を摘心(てきしん)すると、わき芽がたくさん出るようになります。
■ナバナの栄養素
各種ビタミンやカルシウム、鉄、カリウムが多く、栄養豊富な緑黄色野菜。特に100g中に含まれるカロテンとビタミンCの多さは群を抜いています。抗酸化作用が高く、風邪予防や老化予防などの効果も期待できます。
■『NHK趣味の園芸やさいの時間』2015年10月号より
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■大株に育てて大収穫!
ナバナとは、アブラナ科植物の中で特に花茎や蕾がおいしい野菜類の総称です。冬の寒さに当たることで花芽ができ、気温が上がり、昼間の時間が長くなるにつれて花茎が伸びます。中国系ナバナ、日本在来ナバナ、西洋ナバナに分かれ、温度に対する反応の違いから、収穫時期が少しずつ異なります。
栽培のポイントは、タネまきの適期を守ること。太くておいしい花茎をたくさん収穫するには、冬が来る前にしっかりとした大株に育てておくことが大切です。タネまきが遅いと、株が小さいうちに冬が来て、春になっても弱々しい花茎しかできません。一方で、早くまきすぎると、暑さや病害虫被害などで株が傷みやすくなります。タネまき後は数回に分けて間引(まび)き、最終的に株間(かぶま)15〜20cmにします。生育初期の害虫対策と、10月下旬以降の寒さ対策のため、タネまき後はすぐに防虫ネットをかけます。花茎が伸び始めたら、収穫を兼ねて主枝(しゅし)を摘心(てきしん)すると、わき芽がたくさん出るようになります。
■ナバナの栄養素
各種ビタミンやカルシウム、鉄、カリウムが多く、栄養豊富な緑黄色野菜。特に100g中に含まれるカロテンとビタミンCの多さは群を抜いています。抗酸化作用が高く、風邪予防や老化予防などの効果も期待できます。
■『NHK趣味の園芸やさいの時間』2015年10月号より
- 『NHK 趣味の園芸やさいの時間 2015年 10 月号 [雑誌]』
- NHK出版 / 669円(税込)
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