お魚ってどうやって盛り付ければいいの?

イラスト:加納徳博
魚の正しい盛り付け方をご存じですか? 東京都港区でテーブルコーディネートとフラワーアレンジメントの教室「Briller」を主宰する浦濱マリ(うらはま・まり)さんに教えてもらいました。

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尾頭付きの焼き魚や煮魚の場合は、頭を左向きにして盛るのが鉄則です。日本料理では左側を上位に考えるので、おのずと頭が左になります。背や腹の向きは、海の魚は腹を手前に、川の魚は背を手前にして盛り付けます。例外もあり、あゆは川魚ですが腹を手前に、かれいは海魚ですが、背を手前にして盛ります。焼き魚に大根おろしを添える場合は右手前に置き、すだちはその右横に置きます。
開きになっている魚の場合は、川魚、海魚ともに、身が上になるように、切り身の場合は、皮が上になるようにして盛ります。さけのように、皮が帯のように細長くついている切り身の場合は、皮を奥にして、身の厚いほうが左にくるように盛ります。
刺身の盛り付け方も迷いますよね。刺身のほかに、けん(大根、きゅうり、みょうが、にんじんなどをせん切りにしたもの)、つま(青じそ、木の芽類、花穂など)、辛み(わさびやしょうが)など、どれをどこに盛ればよいのでしょうか。けんは刺身の土台にするため、最初に適量盛り付けます。けんの上に青じそを盛ると、色のメリハリがついて、仕切りにもなります。そして刺身を盛り、木の芽や花穂を彩りよく添え、最後に辛みを右手前に盛ります。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2015年10月号より

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