自然が最高のお手本! 手間いらずの「ローメンテナンス花壇」

自然を切り取ったかのようなローメンテナンス花壇 撮影:桜野良充
ローメンテナンス花壇とは、一度植えてしまえば、ほとんど手をかけずに、一年中、花が楽しめる花壇のこと。その手がかりは自然の中にあるといいます。自然の風景を思い浮かべながら、つくり上げてください。造園家の鎌田秀夫(かまた・ひでお)さんに、ローメンテナンス花壇をつくるコツをうかがいました。

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■自然が最高のお手本

誰しも心奪われる自然の風景に出会ったことがあると思いますが、その風景は誰かが手入れをしているものではありません。
ローメンテナンス花壇の基本にあるのは、そうした自然の風景です。自然に近い環境を整え、その環境で長く楽しめる植物を選ぶのがコツ。スケールは違いますが、理想的な花壇のヒントを、自然の中に見つけることができるのです。心奪われる自然の風景が庭に実現できる、しかもそれは手がかからない、そんないいことずくめのローメンテナンス花壇。ぜひつくってみてください。

■ローメンテナンスの2本柱

1 宿根草を中心に
まず植えっぱなしにできる宿根草や球根植物を多く植えることが大切です。一度植えると、毎年しっかり花を咲かせてくれる日本の気候に合った植物たちは、手をかけずとも花壇に季節感を呼び込んでくれます。
花が足りない冬の時期にのみ、寒さに負けずに開花する一年草を加えれば、最低限の植え替えで、花を一年中楽しむことができます
2 水はけのよい土壌をつくる
雑木林を歩いたときに感じる、ふかふかの土を思い出してください。自然の中で植物がすくすくと育つのは、水はけのよい豊かな土壌が用意されているから。ローメンテナンス花壇でも、植えつけるときに水はけがよくなるよう、しっかり土壌改良することが大切です。水はけが悪いと、すぐに植物の生育が悪くなり、新しく土を入れるなどの作業が必要になります
■『NHK趣味の園芸』2015年10月号より

NHKテキストVIEW

(詳細データ取得中)

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