渡辺明棋王 将棋の格言をテーマに据えた講座をスタート

写真:小松士郎
10月からのテレビ講座は、渡辺明棋王による「渡辺流 勝利の格言ジャッジメント」。「将棋フォーカス」総合司会の伊藤かりんさんと、講座のねらい、内容について語っていただきました。

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渡辺 佐藤康光九段の講座についてはどんな印象でしたか?
かりん 囲いに入っている玉を詰ますところ(7月号)くらいから難しくなってきたなあと思いました。でもとてもためになるというか、実になる感じがしています。10月からの渡辺先生の講座は、どのような内容になりますか?
渡辺 「勝利の格言ジャッジメント」と題して、将棋を指すときに参考になる「格言」をテーマに扱います。将棋の格言は古くからたくさんあるので、かりんさんも聞いたことがあったりするのではないですか。
かりん 「大駒は離して打て」とかでしょうか?
渡辺 それはいい格言ですね。
かりん 詰将棋の解き方を山崎先生(隆之八段)に教えていただいたときに覚えました!
渡辺 実戦で役に立った場面などはありますか?
かりん それが、なかなか難しいんですよ……。飛車を離して打ってみたら、合駒をされてしまってよく分からなくなって、「うーん?」と悩んでしまったりとか。
渡辺 言葉だけ覚えてもなかなか実戦に役立てるのは難しいということですかね。私の講座では、格言を具体的な局面とともに紹介して、その役立て方といっしょに解説していきます。また、将棋の考え方自体も、昔とは変わってきている部分がけっこうありますから、そういう部分に関する格言の実用度を考えてみるということもやってみたいと思っています。
かりん なんだか難しそうというか、高度な内容になりそうですね……。
渡辺 難しい部分も出てくるとは思いますが、できるだけ分かりやすく解説できるように工夫したいと思っていますので、楽しみにしていてください。
※初月の10月は「歩にまつわる格言」をお送りします。
■『NHK将棋講座』2015年10月号より

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