ダイコンとハクサイは「適期適作」がポイント!

左/撮影:福田稔、右/撮影:大泉省吾
残暑厳しい9月、秋の菜園で真っ先に始まるのはダイコンのタネまきとハクサイの植えつけです。涼しい気候を好み、季節が深まるとぐんぐん成長する秋冬野菜。漬物をはじめ、鍋物、煮物など、さまざまな使いみちが待っています。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田智(ふじた・さとし)さんは「適期適作(てっきてきさく)」がポイントだとアドバイスします。

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ダイコンとハクサイは、秋冬の漬物野菜の代表格です。調理法が多彩で出番が多く、保存が利くため、各地で栽培が盛んです。秋まき・秋植えが最も栽培しやすく、これから作れば冬まで長く楽しめます。
ダイコンはタネから、ハクサイは苗からスタートします。気温が低下すると生育スピードがゆっくりになるので、タネまき・植えつけの時期を守る「適期適作」がポイントです。
2つの野菜は、土作りから畝(うね)立て、ポリマルチを張るまでの作業は同じで、株間(かぶま)が異なるだけ。土作りの際は、前作の茎葉(けいよう)や根を取り除き、踏み固めた通路もていねいに耕します。特に根がまっすぐに伸びるダイコンは、「大根十耕(だいこんじっこう)」と言われるように、深部までよく耕してやわらかい土を作ることが大事です。タネまき・植えつけ時はまだ気温が高く、害虫の被害を受けやすいので、防虫ネットをかけて予防します。冬の収穫を目指して、ていねいな作業を心がけてください。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年9月号より

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