ゆかたを着たあとのお手入れ

汗をかいたところに、裏から乾いた白いタオルをあてる。表から水で固く絞った白いタオルでたたき、乾いたタオルに汗を移し取る。撮影:岡田ナツ子
ゆかたを着た日は、脱いだあとそのまま放置せずに、早めに後始末をしましょう。汗で汚れた肌着類は、洗濯をします。ゆかたや帯は汗をかいたところだけ、汗取りの処置をしておきます。たたむ前のお手入れについて、着物・礼法研究家の安田多賀子(やすだ・たかこ)さんに教えてもらいました。

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■つるして湿気を取る

脱いだゆかたや帯は、すぐにたたまずにハンガーにかけて、風通しのよいところにつるす。こうすることで、湿気が取れ、しわも伸びる。汗をかいたときは汗取りをしてからハンガーに。全体に汚れたり、ひどく汗でぬれてしまったとき、またシーズンの終わりには洗濯を。洗濯機で洗う場合は、きちんとたたんでからネットに入れて洗い、しわを伸ばして干し、アイロンで仕上げる。

■帯のしわを伸ばす

帯をほどくと結び目のところにしわがよっているはず。しわがひどいときは、脱いですぐ、まだ体温が残っているうちに、手のひらを使って、アイロンをあてるようにしわを伸ばしておくとよい(手アイロン)。そのままハンガーにつるすより、ひと手間かけるだけで見違えるほどきれいになる。

■部分的に汗を取る

汗をかくところは、えり、両脇、ウエストまわりが中心なので、早めにその部分の汗を取っておくとよい。汗が乾いてしまっても、忘れずに処置をしておきたい。
※テキストでは、ゆかたのたたみ方も写真入りで詳しく解説しています。
■『NHKまる得マガジン はじめてでも安心! ゆかたのすっきり着付け術』より

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