アジサイは日本で育てやすい
- 色とりどりのアジサイ。手前から‘KEIKO’、‘ユングフラウ・ジェミニ’、‘グリューン・ヘルツ’。撮影:成清徹也
梅雨空に映える花といえばアジサイ。この春に鉢花を購入した、母の日や父の日の贈り物としてもらった、という方も多いのではないでしょうか。アジサイ生産者の坂本久美子(さかもと・くみこ)さんに、アジサイの基礎知識をうかがいました。
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■日本原産で育てやすいアジサイ
6月はアジサイの花盛り。自然状態では3月中旬から芽吹き始め、5月下旬から開花します。一方、近年では母の日などのギフト用としても人気が高く、生産農家では年明けからハウスを加温し、早いものでは3月中旬から開花鉢の出荷が始まっています。
現在多く流通するアジサイ(ハイドランジア、いわゆる西洋アジサイ)は、もともと日本に自生するガクアジサイなどがヨーロッパで品種改良されたもの。そのため日本の気候に合い、育てやすいのです。
■アジサイの基礎知識
まず、アジサイの花弁のように見える部分は萼(がく)で、この花を「装飾花」といいます。装飾花では雄しべと雌しべは退化しています。本来の花は「両性花」といい、完全な雄しべと雌しべがあるのでタネができます。
一般的に、装飾花のみ、または装飾花の間に両性花が隠れているものを「手まり型」、装飾花が周辺部のみにあるものを「ガク型」として、花形を区別しています。育て方は同じです。
■開花中は水やりだけでOK
アジサイの開花鉢を入手したら、花色があせるまで水やり以外の作業は不要です。株の状態や環境にもよりますが、およそ1〜2か月間はきれいな花を楽しめるでしょう。
■『NHK趣味の園芸』2015年6月号より
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■日本原産で育てやすいアジサイ
6月はアジサイの花盛り。自然状態では3月中旬から芽吹き始め、5月下旬から開花します。一方、近年では母の日などのギフト用としても人気が高く、生産農家では年明けからハウスを加温し、早いものでは3月中旬から開花鉢の出荷が始まっています。
現在多く流通するアジサイ(ハイドランジア、いわゆる西洋アジサイ)は、もともと日本に自生するガクアジサイなどがヨーロッパで品種改良されたもの。そのため日本の気候に合い、育てやすいのです。
■アジサイの基礎知識
まず、アジサイの花弁のように見える部分は萼(がく)で、この花を「装飾花」といいます。装飾花では雄しべと雌しべは退化しています。本来の花は「両性花」といい、完全な雄しべと雌しべがあるのでタネができます。
一般的に、装飾花のみ、または装飾花の間に両性花が隠れているものを「手まり型」、装飾花が周辺部のみにあるものを「ガク型」として、花形を区別しています。育て方は同じです。
■開花中は水やりだけでOK
アジサイの開花鉢を入手したら、花色があせるまで水やり以外の作業は不要です。株の状態や環境にもよりますが、およそ1〜2か月間はきれいな花を楽しめるでしょう。
■『NHK趣味の園芸』2015年6月号より
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