まるでUFO? 春菜園のおすすめコールラビ

藤田さんの恩師はコールラビを「世界一おいしい野菜」と太鼓判を押しているそう。
春の菜園シーズンが始まりました。寒さの残る3月に植えつけるのは、寒さに強くて短期間で作れるコールラビがおすすめです。ユーモラスな姿は、まるでUFO? 菜園を彩るチャームポイントにいかがですか。恵泉女学園大学人間社会学部教授(生活園芸、野菜園芸学)の藤田智(ふじた・さとし)さんにコールラビの特徴を聞きました。

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コールラビは球茎(きゅうけい)と呼ばれる、丸くふくらんだ地際(じぎわ)の茎を食べる野菜です。こんな姿でもキャベツの仲間で、宙に浮いたような球茎と、そこから放射状に伸びる葉は、ほかの野菜にはないユニークさ。ヨーロッパではポピュラーな野菜で、「コール」はキャベツ、「ラビ」はカブを意味するドイツ語です。球茎が緑色と紫色のものがあります。
コールラビは短期間で収穫ができ、栽培が容易です。これから植えつければ、5月中旬に収穫できるので、次の野菜へのリレーはスムーズです。トマトやキュウリなどの果菜類(かさいるい)の植えつけ適期に間に合うのは、大きなメリットです。害虫が多いので、植えつけ直後から防虫ネットで覆うとよいでしょう。
コールラビはどんな料理にも合う、意外と使い勝手のよい野菜です。テキストではおいしく食べる調理法もあわせて紹介しています。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年3月号より

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