上新粉、白玉粉、もち粉はどう違う?

和菓子のレシピなどによく登場する、上新粉、白玉粉、もち粉。この3つの粉の違いをご存じですか? 使い分けのポイントも合わせて、全国穀類工業協同組合に聞きました。

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上新粉、白玉粉、もち粉はいずれも米を原料にした米粉です。米粉は、米を加熱してから粉にするものと、そのまま粉にするものに分かれており、うるち米か、もち米からつくられます。上新粉、白玉粉、もち粉はすべて、米をそのまま粉にしたものですが、原料と製法が違います。
上新粉は、うるち米を洗い、乾燥させてから粉にしたもの。もち粉は上新粉とほぼ同じ過程で製造されますが、原材料はもち米です。白玉粉は、もち米を洗って水に浸したあと、水を加えながら挽(ひ)き、沈殿したものを乾燥させてつくります。
さて、これらの代表的な使い方をご紹介しましょう。上新粉は最もポピュラーな米粉で、歯ごたえがあり、柏餅、草餅、ういろう、かるかんなど多くの菓子に使えます。白玉粉はもち米の中のでんぷん質を中心に取り出したものなので、なめらかな食感が特徴的。白玉だんご、大福餅などに使うとよいでしょう。もち粉は白玉粉とほぼ同様に使えますが、白玉粉よりもきめが細かいので、ぎゅうひなどに使うのがおすすめです。
■『NHKきょうの料理』2015年3月号より

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