口臭を抑える効果も! 唾液の分泌を促す方法

イラスト:竹永絵里
口臭と歯周病は、誰にとっても悩ましい問題。どちらも、口内に繁殖する細菌が原因です。歯磨きなどのケアが大事ですが、実は唾液の力も大切。唾液で口の中をたっぷり潤しておけば、嫌なにおいや歯周病を防ぐことができます。唾液の分泌を助けるエクササイズを行いましょう。歯科医師の宝田恭子(たからだ・きょうこ)さんに教えてもらいました。

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■唾液は口内の汚れを洗い流すシャワー

朝の寝起きの口は、誰でも口臭が強いもの。それは、睡眠中は唾液の分泌量が減り、口内が乾燥するからです。口臭の原因は、口の中の汚れを細菌が分解するときに発生するガス。口の中の汚れを取り除き、細菌の繁殖を抑える働きをしてくれるのが唾液です。唾液にはさまざまな成分が含まれ、口の中から私たちの健康を守ってくれているのです。
唾液が減ると…
● 口が乾く
● 食事がしづらい、飲み込みにくい
● 粘膜が傷つきやすくなる
● 虫歯、歯周病、口臭がひどくなる
● 消化機能が低下する
● 活性酸素がたまりやすくなる

■唾液の分泌を促すには

主な唾液腺は、耳の下にある耳下(じか)腺、下あごの骨の近くにある顎下(がくか)腺、舌の付け根の裏にある舌下(ぜっか)腺。それらを外側から優しく刺激して、唾液の分泌を促します。口が乾くと感じたときに試してみて。
1 口を閉じ、両手の指先を耳下に当てたら、あごの内側をさするように首の前まで滑らせる。耳下腺、顎下腺をそれぞれ刺激する。


2 両手の親指をあご骨の下に当て、舌の付け根あたりを軽く押し、ゆっくり離す。舌下腺を刺激する。

■『NHKまる得マガジン 口元エクササイズで若々しく!』より

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