ディボット跡の放置は迷惑! 正しい直し方と“my目土袋”のススメ

ディボット跡にボールが入ると、非常に打ちにくい。そんないやな思いをしないためにも、みなが目土を心がけよう 撮影:渡辺義孝
ショットの際にクラブで削り取られた芝の穴を「ディボット跡」といいます。これを放置することはマナー違反。そのままにされてしまったディボット跡に自分のボールが入ってしまうこともあります。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)副会長を務める伊藤佳子(いとう・よしこ)さんがディボット跡の直し方を教えてくれました。聞き手は俳優の阿藤快(あとう・かい)さんです。

* * *

阿藤 あちゃー! 先生、ついてないですよ。ナイスショットしてフェアウェイをキープしたと思ったのに、なんとディボット跡にボールがすっぽりと入っちゃいましたよ。
伊藤 あー、本当ですね。これ、難しいですよね。
阿藤 せっかくフェアウェイをキープしたのに。これ、ディボット跡の外に動かしたらだめですか?
伊藤 お気持ちはわかりますが、もちろんだめです。“あるがまま”のプレーがゴルフの基本ですから。このような状況に出会わないために、ショット後は、みなさんそれぞれがディボット跡を直すようにしましょう。
阿藤 ディボット跡を正しく直す方法を教えてください。
伊藤 持参した砂や土をディボット跡に入れる“目土(めつち)”をし、きちっと整地します。ディボット跡に砂を入れたら、足で軽く踏んで平らにすればOKです。そのとき、砂の入れすぎと整地忘れに注意してください。
阿藤 そうですよね、砂を入れすぎてこんもりと盛り上がった状態で放置しちゃいけませんよね。運悪くそこにボールが止まったら、ミニバンカーですものね。

■“my目土袋”を持つと、ちょっとオシャレ!

セルフプレーのコースも増えてきていますから、ほとんどのゴルフ場で目土袋がカートについています。目土することで、横から芝の根が伸びてきてディボット跡が芝で埋まり、最終的にきれいに修復されます。
ところで、第2打以降はショットする場所が同伴競技者と異なるため、ひとつの目土袋で全同伴競技者の目土をカバーするのはちょっと大変ですね。そこでおすすめしたいのが、“my目土袋”を持つことです。目土はスタートホールのティーグラウンド近くや、カート道路の脇などに用意されていることが多いです。わからない場合はキャディーマスター室で聞けば教えてくれます。
■『NHK趣味Do楽 今さら聞けない! ゴルフの基本 〜100を切りたいあなたに〜』より

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