インテリアプランツ 育て方のコツ

ハオルチア(手前)、エケべリア‘クロスケ’(左奥)、グリーンネックレス(右奥)。室内向きと思われがちな多肉植物は、種類によって好む環境が違います。
部屋で育てて、暮らしに彩りやうるおいをもたらす植物、それが「インテリアプランツ」。冬の室内は乾燥したり暗かったりするので、そんな環境でも育てやすい植物を選びましょう。部屋のイメージに合った飾り方や元気に育てるコツを、ガーデンデザイナーの大滝暢子(おおたき・のぶこ)さんがご紹介します。

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■室内で植物を育ててみよう

本来、植物はみな外で日光や雨を浴びて育つもの。室内で育てるなら、光や温度などの環境を整えることが大切です。そして、日ごろ目にとまる場所に置きましょう。光が足りない、水が足りない……といった、小さなサインにも気づくことができます。
発泡煉石や室内栽培用土などを使えば、鉢底穴のない容器や食器などにも植えられるので、さらに身近に植物を楽しめるようになります。置き場のインテリアに合わせて器を選んだり、テーマを決めて小物などと一緒にアレンジしたりすれば、より生き生きとした空間が生まれます。

■必要な光を知ろう

室内で植物を育てるときのポイントは、まず「光」です。どんなに明るい電灯をつけても、太陽の明るさにはかないません。しかし、もともと光が届きにくい森林などに自生していた植物には、比較的少ない光で育つものもあり、室内向きといえるでしょう。多くの観葉植物やランなどがこれに当たります。植物ごとに必要な光の量を知って、置き場を選びましょう。
日当たりのよい窓辺(1日を通して太陽光が当たる場所)
ポトス、カランコエ、サボテン、トックリランなど
レースのカーテン越しの窓辺(明るい日陰。直射日光ではなくやわらかい光がさし込む場所)
シンゴニウム、セントポーリア、コチョウラン、セラギネラ、プテリスなど
■『NHK趣味の園芸ビギナーズ』2015年1月〜3月号より

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