樹木の病害虫防除、やるなら今!

冬のヒメシャラ
冬は、殺風景な景観になるうえ、植物の成長が緩慢で、これといった作業も少なく、園芸が物足りないと思っていませんか。広島市植物公園の島田有紀子(しまだ・ゆきこ)さんは、この時期だからこそできることがあると言います。

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じつは冬は樹木の病害虫防除の適期であることをお忘れなく。前年に発生した病害虫は今年もきっと発生するはずです。
病害虫のついているおそれのある落ち葉や剪定した枝などを片づけておくことはもちろんですが、生育中は薬害が出るため使えなかった薬剤でも、冬の休眠期には使えるものがあります。ラベルの仕様説明書をよく読んで、新芽が動くまでに散布してください。
樹皮の割れ目や葉裏に潜む越冬病害虫を死滅させておけば、春からの病害虫の発生がてきめんに少なくなります。退治しにくいカイガラムシやハダニも、あるいはうどんこ病などの多くの病気も、この機会に減らしておきましょう。
■『NHK趣味の園芸』2015年1月号より

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