クリスマスローズの育て方 3つのコツ

クロッカスやスノードロップ、キバナセツブンソウなどの小球根類とともに咲くクリスマスローズ。イギリスのプライベートガーデンの様子。撮影:今井秀治
ガーデニング王国イギリスでは、近緑種が自然の中で見られることもあり、古くからクリスマスローズを庭に取り入れてきました。どんな場所に、どんな植物と一緒に植え、どんな手入れをしているか……。日本での上手な楽しみ方、育て方のヒントを園芸研究家の横山直樹(よこやま・なおき)さんに教わりました。

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■イングリッシュガーデンに学ぶ 育て方のコツ

ポイント1:落葉樹の木陰に植える
クリスマスローズは花が終わったあとの春から秋の間も葉をつけたままの、常緑の宿根草です。十分な日光は必要ですが、夏の強い日ざしは苦手です。
自生地では、春以降枝葉が茂って秋には葉を落とす落葉樹の下で育ちます。植えつける際もそうした場所を選びましょう。秋以降には日がさすようになり、生育する時期にやさしい光がしっかり当たり、よく育って花つきもよくなります。
ポイント2:ふかふかの土に植えつけよう!
クリスマスローズは環境が合えば株が直径1m にも及ぶほど大きく育ち、根もよく張ります。かちかちの土は苦手です。植えつける際には40〜50cm以上掘り返し、鹿沼土や腐葉土(または堆肥)などを土によく混ぜ込み、ふかふかの土に植えつけましょう。
ポイント3:株間は40cm以上とる!
クリスマスローズはよく根を伸ばすので、あまり近くに複数の株を植えてしまうと、どの株も生育が思わしくなくなることがあります。あまり密植にせず、株間を40cmほどとって植えつけるようにしましょう。
※テキストでは苗の選び方や管理方法などを詳しく解説しています。
■『NHK趣味の園芸』2015年1月号より

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