配偶者の親戚とのつきあい方 4つのポイント

親戚のつきあいは、自分の実家と相手の実家、さらにその身内ということに。まずは実家とスムーズにいくように心がけましょう。「清紫会」新・作法学院学院長の近藤珠實(こんどう・たまみ)さんが親戚づきあいの極意を伝授します。

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■夫や妻の実家とはどうつきあう?

結婚することによって、突然つながりを持つのが相手の実家です。まずは、義父母の価値観や生活習慣を受け入れること。無理に合わせる必要はありませんが、うまく寄り添って、柔軟に対応していきましょう。
帰省する際には、必ず手みやげを。お菓子などみんなで食べられるものが無難ですが、年に1回程度の帰省なら、実家の両親や兄嫁などにささやかな贈り物をすると喜ばれます。両親が特別お世話になっている人などがいる場合は、そちらにも手みやげの用意を忘れずに。分からない場合は義父母に相談しましょう。服装は、スーツなど堅苦しいものや派手すぎるものは避けて。
そして生活習慣が違っても、帰省中はできるだけ実家の習慣に合わせること。家事も「手伝わせてください。どうすればいいですか?」と自ら行動しつつ、やり方を尋ねましょう。時には一緒に買い物に行き、食材を買わせてもらう、外食に行きごちそうするなどの配慮を。状況によっては「お世話になります」と現金を封筒に入れて渡してもいいでしょう。

■夫や妻の親戚とのつきあいは?

自分の身内である親戚は、両親を通じて関係ができあがっています。けれど相手の親戚はなじみがなく、どういう人がいるのか分からない場合が多いものです。すでにできあがった人間関係の中に入ることになるので、その関係を壊さないように配慮することが大切です。
親戚に会う機会といえば、主に冠婚葬祭。そこで注意したいポイントは次の4 つです。
ポイント1 義父母や年長者の指示に従いましょう。冠婚葬祭のやり方は地方によって大きく異なるので、親類内で何かある場合は、服装や金額などなんでも年長者に相談を。
ポイント2 うわさ話にはのらないこと。「そうですね」などと相づちを打たずに、適当に聞き流しておくことです。
ポイント3 財産や相続など、お金の話には一切加わらない。お金がからむ話は肉親の間でも微妙です。さりげなく席をはずすようにしたいもの。
ポイント4 自分の家族の自慢話はしない。親戚にもいろいろな立場の人がいるので、たまに顔を合わせたときに、自慢話のような話題は好ましく思われません。近況報告程度で済ませましょう。夫や妻へのグチも禁物。
■『NHKまる得マガジン いまどきの 冠婚葬祭とおつきあいのマナー』より

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