人生は自分で切り拓く! 氣学をもとにした「攻めの開運術」って?
- 『あたらしい自分になる運の磨きかた百科』
- 勝沼 慧衣
- かんき出版
- 1,404円(税込)
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人生はなかなか思い通りに行かないもの。恋人が欲しいのに出会いがない、無駄遣いしていないのにお金が貯まらない、慢性的な頭痛に悩まされている......。ツイていない自分から抜け出して幸せな毎日を送りたいと思っている人は多いことでしょう。
「それならば、あらゆるキモチの不調を自分で簡単リセットして、運を上げていこう」と提唱し、その方法を教えてくれるのが本書『あたらしい自分になる運の磨きかた百科』です。「氣学」という考え方をもとに、さまざまな不調に対する運気の磨き方がお悩み別に紹介されています。
「氣学」と聞くと、皆さんは占いを想像するかもしれません。著者である開運実践氣学アドバイザーの勝沼慧衣さんは次のように説明しています。「『氣学』は、『占い』ではありません。『氣』とは簡単にいえばエネルギーのこと。その流れを学問として捉えるのが『氣学』です」「人は誰でも誕生した瞬間から、その場に流れているエネルギー(運気)の影響を受けています。それなら運気が循環する法則を知って、自分に足りないものを効果的に取り込めば、なりたい自分になることができる」(本書より)。
つまり氣学とは、自分がどうなりたいのかとるべき行動を自分で決めて、自ら運命を切り拓いていくという「攻めの開運術」のことをいうのだとか。ではどういった行動をとれば運気が上がっていくのでしょうか。
本書のPart1からPart4までの各章で、テーマに沿ったお悩みとそれに対してとるべき行動が次々に書かれています。悩みの内容は、Part1「人間関係のめぐりをよくする」では「1年以内に結婚したい」「姑や嫁といい関係でいたい」など、Part2「お金のめぐりをよくする」では「毎月マイナスになる家計をリセットしたい」「土地、不動産の資産が欲しい」など、Part3「仕事のセンスをよくする」では「営業成績をあげたい」「独立、転職でステップアップしたい」など、Part4「カラダの滞りを流す」では「肩こりをなんとかしたい」「ダイエットでリバウンドを繰り返す」など。どれも私たちの日常に根差した非常によくある問題ばかりです。
具体的には、たとえば「1年以内に結婚したい」というお悩みに対して、勝沼さんは北西、戌亥の方角に気を配るようアドバイスします。北西は易でいうと、「権力」や「大きな力」を表す「乾(けん)」。また、「亥(いのしし)」は猪突猛進。目標に向かって突き進み、早回しで結果を引き寄せてくれる力を与えてくれるそう。ですので、北西を掃除して整理整頓するとよいのだとか。さらに、家族の権力の象徴であり自分にとって最初の異性ともなる父親は、恋愛・結婚のベースにもなりうる存在。最近あまり話をしていないという人は連絡をとるなど、できる範囲で父親を受け入れるとよいそうです。
このようにかなり具体的にとるべき行動が書かれているので、「氣学」についての知識がまったくなくても日々の生活に簡単に実践することができるのが助かります。また、これとは逆に、日々無意識にやっていることが気づかないうちに運気を下げていることも......。本書には「あなたの日常をチェック」というコーナーもあり、ふだんの生活でNGな行動や取り入れるとよいアイテムなども紹介されています。
「雨が降るのは変えられないけれど、傘を持つ、あるいは、出かける時間を変えることもできる。さらには素敵なレインコートやブーツで、雨を楽しむこともできます。そんなふうに不調、不具合を、自分の行動で補って、一歩先へ、楽しいことをつかみにいけばいいのです」(本書より)と勝沼さん。「自分ってツイてないなあ」と思う方は、まずは自分の力で運気を良いほうに変えるような行動を。そのためにもぜひ本書を一度、読んでみてください。