朝日新聞社&集英社によるプロジェクト「本と新聞の大学」受講生募集スタート

 7月1日、朝日新聞社と集英社が、両社がこれまで培ってきた書籍と新聞のノウハウを生かした教育プロジェクト「本と新聞の大学」の受講生募集を開始しました。次代を担う真の教養人の育成を目指す同プロジェクトは、今年で第4回目を迎えます。

 モデレーターを務めるのは、『姜尚中の政治学入門』や『悩む力』など著作も多数ある政治学者、姜尚中さん(東京大学名誉教授)と、一色清さん(朝日新聞社 教育コーディネーター)のおふたり。戦後70年となる今年のテーマは『戦後80年に向けての日本』。戦後史を踏まえつつも、少し先の未来まで見据えた内容の講義を予定しています。8月24日から開講の全8回の講義はゼミ形式で、受講生に20代以上の社会人を想定し、いわゆるカルチャースクールや講演会とは一味も二味も異なるものとなります。

 第2回~第7回の講義ではゲスト講師として思想家・内田樹さん、法学者・木村草太さん、社会学者・上野千鶴子さんなど計6名の知識人を1名ずつ招き、「姜氏とゲスト講師」、「一色氏とゲスト講師」という組み合わせでハードな講義が展開される予定です。

 開講にあたり、姜さんは「『戦後』という言葉がいまだに効力を発揮している国は、世界的にも珍しい。(中略)今回は、各界の論者やオピニオンリーダーを結集し、思考の顕微鏡と望遠鏡を駆使しながら、『戦後』の実像を多角的に、そしてリアルに再生させたいと願っている。果たして、私たちが生きてきた時空は立ち腐れになっていくのか、それとも新しい精神が宿るのか、『3・11後』や『災後』の断層よりもなお、この時代区分に固執する意味があるのか。受講生と共に、真剣に考えたいと思う 」とメッセージを寄せ、意気込みも充分。

 日本のこれからを考える同プロジェクトは、これからの時代を生きる若者なら、見逃せないものとなりそうです。

【関連リンク】
受講生の応募受付は特設サイトより
「本と新聞の大学」公式サイト
http://www.hontoshimbun.jp/

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