お酒の飲み過ぎとスマホ依存は同じ......で、その「適量」とは?
- 『ことわざで働き方を考えよう』
- 戸田智弘
- TOブックス
- 1,620円(税込)
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「一杯は人酒を飲む、二杯は酒酒を飲む、三杯は酒人を飲む」
このことわざは、酒の飲み始めは自制できているが、杯を重ねるごとに乱れ、最後には理性も分別も失ってしまい、酒に飲まれてしまう状態になることを表します。つまり、酒はほどほどに飲めという戒めの意味が込められています。
そんなお酒にまつわることわざが、スマホにも当てはまると唱える人がいます。書籍『ことわざで働き方を変えよう』の著者・戸田智弘さんです。
戸田さんは、「酒との付き合い方は、スマホとの付き合い方にも応用できる」と同書で言います。酒と同じでスマホは、適量だけ使用するととても便利なのですが、これが適切な量を超えて使用するようになると、日常生活に支障が出たり、イライラが募る、時には他人との関係をぎくしゃくさせてしまうのだというのです。
戸田さんは、同書のなかでスマホを使用するときの注意点を三つ挙げています。
「一つ目は、対面での会話を第一に考えること」
まずは、目の前にいる人との時間を最優先。職場や学校、家庭で過ごすリアルな時間は、一緒に食事をしたり、お茶を飲んだり、打ち合わせをすることを優先しましょう。ネットを通した間接的な対話は二の次。目の前に対話する人がいる場合は、スマホのスイッチを切っておいても良いくらいです。
「二つ目は、使用時間を制限すること」
使用時間に制限をしてみてはいかがでしょう。一日に一時間なり、二時間なり、自分なりに使用時間のルールを作るのです。重要なのは、使用する時間の長短よりも、使用しない時間をつくること。起きている時間全てがネットとつながっている状態は好ましくありません。
「三つ目は、プチ断食ならぬ、プチデジタル断ちを試みる」
最近、アメリカでは、IT依存症を防ぐために、スマホやパソコンなどデジタル機器から一定期間離れようという「デジタルデトックス」(デジタル断ち)が流行りつつあります。デジタルと意識的に離れることで、生活に大切なものが明確になることもあるのでは。
11月後半から1月にかけては、忘年会、クリスマス、年末年始と慌ただしくなる時期です。お酒もスマホもうまくコントロールして、気持ちよく毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか。