ポーカーと経営は似ている? 世界をポーカーで一周する「逆境ツアー」に出た経営者
- 『逆境エブリデイ』
- 大川 弘一
- 講談社
- 1,512円(税込)
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日本人にとっては、あまり馴染みのないトランプゲーム「ポーカー」。海外では、ゴールデンタイムにテレビ放映されるほど人気のある競技であり、世界最大のポーカートーナメントの優勝賞金は日本円で8億円にも及ぶとか。
世界大会にも特別な参加資格はなく、試合開始前に1万ドル(約100万円)を用意することだけで、誰もが平等に参加することができます。地球上のあらゆる場所で、大小のトーナメントが開催されており、唯一共通することは、勝ち抜いた者のみが賞金を持ち帰れるということ。そんな過酷な勝負の世界に足を踏み込み、ポーカー勝負をしながら世界を単身で横断したのが、登録会員が1200万人を超える国内最大のメルマガサービス「まぐまぐ」の創業者・大川弘一さん。書籍『逆境エブリデイ』で、400日の壮絶なポーカー旅行の様子が明かしています。
大川さんが主戦場として選んだのが、ラスベガスなど本場のカジノで主流となっている「テキサスホールデム」という種類のポーカー。「ブラフ」と呼ばれる嘘の行為が賭けたチップの出し方で演出できるため、戦術や戦略、性格や心の強さなどが反映されると言われています。
若手経営者たちの間で、"キャバクラ通いの代わり"に流行したことを機にポーカーをはじめた大川さんは、会社経営に共通する"魅力"を感じたと語ります。
「各人の性格がそのままプレイに反映されるタイプのゲームで、自分の強さを見誤る癖や、相手が多めのチップを入れてきた時の心の萎縮など、様々な面でリスク・リターンに対する経営判断と通じる点がいくつもあり、形通りの放蕩に飽きていた僕らをことごとく魅了し始めていた」
会社に訪れたとある"危機"を境に、ポーカーを通じて「とてつもなく強い人」になるために世界に旅だった大川さん。「できるだけアウェイで戦う」ことだけを唯一の旅のルールに課し、ドイツ、インド、スペイン、韓国、イタリア、フランス、カンボジア、アメリカを転戦します。果たして、大川さんが旅の終わりに見つけたものとは...。
14日には、東京・下北沢の書店B&Bで『逆境エブリデイ』の発売記念イベントが開催されるとのこと。過酷さを極めるあまり、決しておすすめは出来ないけど、起業や経営にとって大事なことを教えてくれる"逆境ツアー"。書籍またはイベントで、その醍醐味に触れてみてはいかがでしょうか。
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