俳優・犬飼若博がつづる最強妻・犬嫁との赤裸々な日々
- 『犬嫁日記―それでも君を愛してる (リンダブックス)』
- 犬飼 若博
- 泰文堂
- 1,080円(税込)
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夫婦の関係を表す言葉はたくさんありますが、一昔前のいわゆる「亭主関白」な家庭より、最近では奥さんが旦那さんを尻に敷く「かかあ天下」パターンが増えているのではないでしょうか。そんな今時の夫婦像が浮かび上がってくる、マイペースでフリーダムな奥さんとの赤裸々な日常をつづった、俳優・犬飼若博さんの人気ブログ「犬嫁日記」が書籍化され、話題を集めています。
著者が奥さんから名字にちなんでつけられたあだ名は「犬」。
犬嫁:犬、よく聞いて。私は自分の命よりもお肌の方が大事なの。自分の命よりも大事なことなんだから、当然お金なんかよりよっぽど大事ってことでしょう? なんでそんな簡単なことが分からないの?
犬飼:......よく分かりました。
そんなやりとりをしながら、高額化粧品をどんどん購入する犬嫁。おまけに旦那が一人家にいる時間帯を狙って代引きで注文するという巧みな技まで使う、なかなかの策士っぷりです。
そんな二人の馴れ初めから結婚、そしてリアルな夫婦生活をつづった書籍『犬嫁日記~それでも君を愛してる~』について、著者の犬飼さんに話をうかがいました。
――ブログ「犬嫁日記」で奥さんとの様々なエピソードをつづってこられた犬飼さんですが、読者からの反響はいかがですか?
犬飼:初めは僕のこんな悲惨な日常に共感してもらいたくて、ブログに書いたり、誰かに愚痴を言ったりしていたんです。嫁のために日々一生懸命に働く世の夫達からの同情や「共に頑張ろうじゃないか」という激励の言葉が欲しくて......。ですが、共感を得た先は僕ではなく嫁の方。「スッキリしました!」や「犬嫁さんの気持ち、分かります!」と、ブログを更新しては女性からのコメントがずらり。これにはビックリしましたね。
――日々苦労の絶えない夫婦生活とは思いますが、そんな犬飼さんにとって奥さんはどんな存在ですか?
犬飼:女性って、男の人と違って理論立てて話をしないじゃないですか。僕の奥さんもそうですけれど、理屈が通用しないんです。「私がこう思ったから、これが正しい」と、自分の意見を頑として曲げようとしない。けれど、だからこそそこに女性特有のこだわりみたいなものがあって、それが魅力なんだと思います。ただでさえ行動力のある嫁なので、目的を持った女性の強さには勝てないですし、僕自身もそこに支えられているというのもありますね。
――最近は晩婚化や結婚をしない人も増えていますが、犬飼さんにとって結婚とは?
犬飼:結婚って、ひとつのきっかけにすぎないと思うんです。確かに血も繋がっていない誰かと一緒に生活することはなかなか一筋縄ではいかないこと。ですが、今の嫁の夫となることで僕自身成長したと思います。夫婦になれば何かと面倒だったり、「一人なら楽なのになあ」と思ったりもするでしょう。でも、結婚ってそんな悪いものでもないですよ。