トップアスリート錦織圭、石川遼の「親」がやってきた共通点
- 『一流選手の親はどこが違うのか (新潮新書)』
- 杉山 芙沙子
- 新潮社
- 734円(税込)
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開催まで約1か月半となったロンドン五輪。4年に1度の一流選手たちの祭典に、今から寝不足の日が続くことを覚悟している人も多いかもしれません。
一流選手はいかにしてその技術と精神力を養ったのか。幼いころからの生活環境が大きく影響していることは想像に難くないでしょう。
自身もトップアスリートの親で、コーチであり、チームディレクターとしてもテニスの杉山愛選手を支えた杉山芙沙子さんは、早稲田大学大学院で学び、修士論文を書き上げました。アスリートとその親の関係から、「人を育てる」ことの本質的なものが何かを研究したもので、それをもとに出版されたのが『一流選手の親はどこが違うのか』という一冊です。
著者が注目するのは、一流選手が人間的にも優れている点。錦織圭選手、石川遼選手、宮里藍選手の3人を挙げているのですが、たしかに、彼らがインタビューなどで見せる堂々とした応対を思い出すと、それがわかります。誠実で正直で、時にユーモアのあるコメント。"ただものではない"と人々が感じる共通点を彼らはもっています。
杉山さんは同じテニスプレーヤーを子どもにもつ錦織選手の両親に会い、「テニス漬け」ではなかった彼の少年時代を知ります。水泳、サッカー、野球などもやっていた錦織選手。テニスを含めたすべてのスポーツは「家族のコミュニケーションツール」であったと両親は語っていたそうです。そして、これは石川選手や宮里選手の両親にも共通することだそうですが、「子どもの自主性が尊重されていた」結果、技術的にも人間的にも大きな花を咲かせることができたのです。
残念ながら、腹筋の肉離れのため全仏オープンは欠場しましたが、ウィンブルドン、ロンドン五輪では雄姿を見せてくれるであろう錦織選手。彼をサポートする「ウイダーinゼリー」が、現在キャンペーンを行っています。「人生を変える挑戦をしよう!」と題されたもので、錦織選手と対戦し、彼の代名詞でもあるエアケイの極意を伝授 してもらえるチャンスが与えられたり、錦織選手とテニスレッスン&対決、そして、さらには錦織選手と一緒にランチができる特典もあるそうです。ウイダーinゼリー Charge Go!」キャンペーンの詳細は以下サイトで。
https://cp-weider.jp/
応募締め切りは6月24日(日)です。