新聞の社説は「大ボケかます大御所の師匠の小言」と考えて読む

うそ社説 〜菅直人の半減期は長いのか〜
『うそ社説 〜菅直人の半減期は長いのか〜』
プチ鹿島
ボイジャー
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 お笑い芸人のプチ鹿島さんは、自身のブログ「俺のバカ」やツイッターで独自の時事評論を展開している社会派芸人。

 鹿島さんが、東日本大震災の3日後につぶやいた「復旧作業には途方もない力がいると思うが、日本にはいま、『やたら力持ちで』『やたら時間があって』『名誉回復をしたい』大男の集団がいる。相撲協会よ、今こそ立ち上がれ」という八百長問題で揺れる相撲界に引っかけたツイートは大きな反響を呼びました。以降、鹿島さんのつぶやきは多くのフォロワーがリツイートするようになり、注目を集めています。

 そのプチ鹿島さんの著書『うそ社説~菅直人の半減期は長いのか~』では、第一章で3.11以降に反響の大きかったツイートを、第二章ではブログで発表された時事パロディネタ「うそ社説」をまとめています。最終章では、ジャーナリストの上杉隆さんとの対談を収録。それぞれの立場から新聞・マスコミ論を熱く語ります。

 鹿島さんは、「政府の会見で安全と言われても不安になる。その不安を抱えたまま、権威ある新聞がそのまま報道する。社説を読んでも疑問が残る」と言います。そこで鹿島さんは新聞を、大ボケをかます「大御所の師匠」、社説をその「小言」だと思えば社説は"ボケ満載"でおもしろいのではないかと語り、こう提案します。

「新聞に対して『おかしさ』を感じたら『可笑しさ』に変換すればよいのです」

 そんな鹿島さんが、有料メルマガ『プチ鹿島の思わず書いてしまいました!!』を開始しました。自身のブログによれば、以前から「メルマガ芸人っていないな。概念変えてやる」と、ひそかに思っていたとか。「こんなメルマガをやっていたら10年もつメルマガが3カ月で終わってしまうと言われるほどの質とボリュームを目指します」と意気込んだ結果、「初回は2000字でよいというのを思わず7000字書いてしまいました」(鹿島さん)。
 
 また、同じ事務所に所属する「作詞作曲ものまね」で有名な芸人のマキタスポーツさんも『マキタスポーツの週刊自分自身』という有料メルマガの配信を開始。今年は「メルマガ芸人」という言葉が誕生するかもしれませんね。

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